[25日 ロイター] - 国際水泳連盟(FINA)は25日、ロシアのエフゲニー・リロフ選手(25)が出場停止処分中にもかかわらず、ロシア選手権に出場したことについて内部調査を開始したと発表した。
昨年の東京五輪の男子100メートル背泳ぎ、200メートル背泳ぎで金メダルを獲得したリロフは先月、モスクワで行われたプーチン大統領主催の集会に参加。複数の選手と共に、ロシア軍の象徴とされる「Z」の文字入りの服を着ていた。
FINAは先週、ロシアによるウクライナ侵攻を支持する集会に参加したことを理由に、リロフに9カ月間の大会出場停止処分を科した。ロシアとベラルーシの選手は年内、FINA主催大会への出場が禁じられている。
FINAは声明で「リロフ氏が先週末、ロシア選手権に出場したことを把握しており、これが規則違反に当たるかどうか内部調査を開始した」と明かした。
リロフは25日、ロシア選手権100メートル背泳ぎでは3位だった。同大会のエントリーリストによると、今週も50メートル背泳ぎ、200メートル背泳ぎ、100メートル自由形に参加するとみられる。