[キーウ(キエフ) 15日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は15日、欧州委員会のフォンデアライエン委員長との共同記者会見で、ロシアの攻撃からウクライナの都市や町を守るために防空システムが優先事項と述べた。
また、イスラエルから防空システムが供給される可能性について、ウクライナはまだ前向きな回答を得ていないと指摘。米国とドイツが確約した防空システムもまだウクライナに到着していないとした。
一方、フォンデアライエン委員長は、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟に向けた「手続きは順調に進んでいる。そのスピード、決断力、正確さに感銘を受けた」と言及。ウクライナが「より多くのビジネスと収入」を確保できるよう、EUは可能な限りのことを行う必要があるとした。
フォンデアライエン委員長はまた、ロイターのインタビューに対し、欧州で物価やエネルギー価格が高騰する中、ウクライナ支援に伴う「コストは大きい」ものの、「自由や国際平和秩序、民主主義に値段は付けられない」と語った。
EUによる対ロシア制裁は目に見える影響を及ぼしているという認識をも示した。