[北京 15日 ロイター] - 中国国家統計局が15日発表した7月の粗鋼生産は前月比0.34%減の9080万トンだった。6月の9111万トンは下回ったものの、利益率低下で鉄鋼メーカーが減産した前年同月の水準を11.5%上回った。
ロイターの算出によると、7月の1日当たりの平均生産量は約293万トン。前月から3.6%減少したが、昨年7月の263万トンからは増加した。
前月比減少の主因は河北省唐山市の生産規制だという。コンサルティング会社マイスチールによると、中国鉄鋼生産の中心地である唐山では7月後半に生産規制を強化。一部メーカーに月末まで少なくとも溶鉱炉1基の稼働を停止するよう求め、高炉による溶銑生産を約48万8200トン縮小した。
これより先にも、唐山市は大気汚染改善のため市内の鉄鋼メーカーに月内は焼結処理を30─50%縮小するよう要請している。