America Hernandez
[パリ 13日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)のビロル事務局長は13日、エネルギー安全保障に不可欠な鉱物の供給を確実にするためのプログラムを開始すると明らかにした。
電気自動車(EV)やソーラーパネルなどエネルギー関連機器の生産にはリチウムやコバルト、銅などの鉱物の安定供給が必要だと説明した。
IEAは引き続き石油・天然ガス市場を注視していくが、エネルギー関連技術のサプライチェーン(供給網)は安全保障上の重要課題だとし「これが重要鉱物の安全保障プログラムに着手する理由だ」と語った。
現在、供給は需要に追いついておらず、重要鉱物の製造能力を持つ国は1、2カ国に集中していると指摘。新プログラムの詳細は明らかにしなかったが、加盟国に90日分の石油備蓄を義務付け、世界的に供給が途絶えた場合に放出できるようにするIEAのメカニズムからヒントを得ていると説明した。