[8日 ロイター] - 米金融大手ゴールドマン・サックスは8日、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が6月の会合で減産方針を転換する可能性は低いという見方を示した。
在庫が最近上振れしており、同社の予想モデルでは6月に増産が決定される可能性は37%にとどまるという。
リサーチノートで「われわれはOPECプラスで最終的な決定はまだ下されていないと解釈しているが、サウジアラビアの供給量は7月も日量900万バレルで横ばいを見込む」とした。従来予想は920万バレルに増加するとしていた。
北海ブレント先物はほとんどのシナリオで1バレル=75─90ドルで推移し、来年には平均82ドルになると予想した。
ブレント原油は8日、84ドルを割り込んだ。
ロシアのノバク副首相は7日、OPECプラスの増産に関する議論は行われていないと述べた。