[ダラス 25日 ロイター] - 米ダラス地区連銀のカプラン総裁は25日、世界経済は「脆弱な」時期にあるが、米経済が向こう1年間に景気後退(リセッション)入りする可能性は依然「比較的低い」との見方を示した。
総裁はダラス・ビジネス・クラブでの講演で「世界経済は減速している。われわれは不安定な時期にいる」との見方を示した。
ただ、米国内の底堅い個人消費と雇用市場の強さを踏まえると、米国はこれを「乗り越えられる」と指摘し、「消費の堅調が続けば、景気後退入りはしない」と語った。
世界経済の成長減速や、米国の製造業部門の設備投資の軟調さを注視しており、そうした弱さが経済の他の分野にも波及し、それに伴って半年以内に雇用統計が1度なし2度、弱い数字となれば、消費者信頼感はたちまち揺らぎ、「より深刻な」景気減速局面に向かう可能性があると説明した。
ただ、現時点でそうしたシナリオは、回避できるとの考えを示した。
カプラン総裁は今年、連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持たないが、FRBの直近2度の利下げを支持したとし、それにより金融政策は、自身が「やや緩和的」と見なす水準になったと指摘した。
また、今後追加利下げが必要になるかについては、オープンな姿勢を維持しているとした。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20190926T015350+0000