[15日 ロイター] - 東南アジア諸国連合(ASEAN)国防相会議が15日、インドネシアの首都ジャカルタで始まった。会議の冒頭、パレスチナ自治区ガザでの即時停戦とミャンマー危機の永続的な解決が呼びかけられた。
インドネシアのプラボウォ国防相は、世界最大のイスラム教人口を持つ同国がガザの状況悪化、特に人道的状況を深く悲しんでいると発言。「敵対行為の即時停止と人道支援のための回廊の即時設置を強く求める」と述べた。
マレーシアのハサン国防相もガザでの即時停戦を改めて求め、マレーシアは人質拘束や民家爆撃など「あらゆる形態のテロを非難する」と述べた。
議長を務めるプラボウォ国防相はまた、2021年のクーデター以来、混乱と暴力が続いているミャンマーの平和的解決に向けた具体的な進展を推進するようASEAN諸国の国防相に求めた。
15日の会議には、ミャンマーを除く全てのASEAN諸国の国防相が出席した。米国のオースティン国防長官は15日中に他の国防相と会談する見込み。
16日の拡大協議には、ロシア、中国、日本、韓国、インド、ニュージーランド、オーストラリアが参加する。
10月に国防相が更迭された中国の代表としては、中央軍事委員会統合参謀部副参謀長の景建峰空軍中将が出席する。
シンガポールの国際戦略研究所のシニアフェロー、アーロン・コネリー氏は、ガザとウクライナの紛争、南シナ海でフィリピン補給船を妨害する中国の動きが議題になる可能性が高いと述べた。
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