[ニューヨーク 7日 ロイター] - 米国株式市場は、アップルなどのハイテク株に買いが入り、続伸して終了した。原油高を背景にエネルギー関連株も買われたが、小売大手ターゲットの業績見通し下方修正を受け、小売り株はほぼ終日軟調だった。
アップルは、携帯電話やタブレット、カメラの充電端子の規格統一化で欧州連合(EU)加盟国と議員が合意したことを受け、2024年までに欧州で販売するiPhoneの充電器端子を変更する必要が出てきたものの、株価は1.8%上昇した。
マイクロソフトも1.4%高となり、S&P500情報技術指数は1%超上昇した。
原油価格の上昇を受けてエネルギー指数も3.1%高となり、2014年以来の高値で取引を終えた。
ターゲットは2.3%安。インフレで個人消費が落ち込む中、より大幅な割り引きや必需品の在庫拡充が必要になるとし、数週間前に示した四半期利益率見通しを下方修正した。
この日の取引は不安定な展開となり、序盤には主要株価指数が下落したが、市場は最近の大幅安からは持ち直しつつある。
インガリス&シュナイダーのティム・グリスキー氏は「相場はこのところ回復しているが、年初から見られたように依然として一進一退だ」と指摘。「いずれ底を打って上昇に向かうが、市場を覆う複数のファンダメンタルな問題を考慮すると、その時期が近いとは考えにくい」と述べた。
ウォルマートも1.2%下落し、S&P小売り指数 は1%安となった。
一方、百貨店コールズは9.5%急伸。自社売却に向けてフランチャイズ・グループと独占交渉に入ったと明らかにした。評価額は80億ドル近くに上る可能性がある。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.36対1の比率で上回った。ナスダックでも1.69対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は103億8000万株。直近20営業日の平均は125億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 33180.14 +264.36 +0.80 32783.03 33207.45 32641.85
前営業日終値 32915.78
ナスダック総合 12175.23 +113.86 +0.94 11925.81 12194.86 11888.62
前営業日終値 12061.37
S&P総合500種 4160.68 +39.25 +0.95 4096.47 4164.86 4080.19
前営業日終値 4121.43
ダウ輸送株20種 14573.52 +18.91 +0.13
ダウ公共株15種 1030.43 +7.83 +0.77
フィラデルフィア半導体 3092.97 +30.23 +0.99
VIX指数 24.02 -1.05 -4.19
S&P一般消費財 1208.40 -4.50 -0.37
S&P素材 551.69 +3.96 +0.72
S&P工業 819.64 +10.97 +1.36
S&P主要消費財 768.11 +3.21 +0.42
S&P金融 584.01 +3.99 +0.69
S&P不動産 276.31 +3.15 +1.15
S&Pエネルギー 697.38 +21.22 +3.14
S&Pヘルスケア 1530.06 +19.68 +1.30
S&P通信サービス 203.45 +1.03 +0.51
S&P情報技術 2473.11 +29.70 +1.22
S&P公益事業 379.59 +2.18 +0.58
NYSE出来高 9.78億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 28210 + 200 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 28210 + 200 大阪比