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午前の日経平均は続落、ウクライナ情勢に左右される展開

発行済 2022-02-24 12:10
更新済 2022-02-24 12:19
© Reuters.  午前の東京株式市場で、日経平均は前営業日比288円15銭安の2万6161円46銭と、5日続落した。写真は東京証券取引で2008年10月撮影(2022年 ロイター/Issei Kato

[東京 24日 ロイター] - 午前の東京株式市場で、日経平均は前営業日比288円15銭安の2万6161円46銭と、5日続落した。日本の休日中にウクライナ情勢が一段と緊迫化し、連日の米株安となった流れを引き継いだ。日経平均は300円超安となる場面があった。

23日の米国株式市場は主要3株価指数が大幅に続落した。ウクライナ議会が23日、全土に非常事態宣言を発令することを承認したことなどが嫌気された。

日経平均は続落して寄り付いた後も下げ幅を拡大し、一時326円78銭安の2万6122円83銭で安値をつけた。取引時間中にブリンケン米国務長官がNBCニュースのインタビューで「ロシアが夜明けまでにウクライナに侵攻すると確信」などと語ったと報じられた後は、米株価主要3指数の先物がマイナス圏で下げ幅を拡大し、地合いがさらに悪化する格好となった。

市場では「ウクライナ情勢に左右される相場だが、株価は2万6100円台で下げ止まっている。一部の機関投資家が、割安感に注目した買い戻しを行っているとみる」(国内証券)との声が聞かれた。下値メドとしては、ザラ場ベースでの昨年来安値(2万6044円52銭=2022年1月27日)が意識されているという。

TOPIXは0.71%安の1867.74ポイントで午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆5605億円だった。東証33業種では、ゴム製品、空運業、ガラス・土石製品、陸運業、卸売業などの28業種が値下がり。値上がり業種は鉱業、海運業、などの5業種にとどまった。

© Reuters.  午前の東京株式市場で、日経平均は前営業日比288円15銭安の2万6161円46銭と、5日続落した。写真は東京証券取引で2008年10月撮影(2022年 ロイター/Issei Kato)

個別では、ファーストリテイリング、ソフトバンクグループ、ファナック、ダイキン工業が総じて軟調。東京エレクトロン、バンダイナムコホールディングス、リクルートホールディングスは上昇するなど、日経平均を構成する主力株はまちまちの展開となった。

そのほか、ノーリツ鋼機がストップ高。オムロンとJMDCの資本業務提携に伴い、同社が保有するJMDC株式の約1864万株(発行済株式総数の33.0%)をオムロンが1118億円で取得すると発表したことが好感された。

東証1部の騰落数は、値上がりが723銘柄(33%)、値下がりは1349銘柄(61%)、変わらずは108銘柄(4%)だった。

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