日経平均は3日ぶり反発。
28日の米国市場でNYダウは反発し、91ドル高となった。
米中の閣僚級協議が再開され、一部報道を受けて協議進展への期待が高まったほか、長期金利の上昇で金融株が買われた。
為替相場は1ドル=110円台後半と前日より円安方向に振れ、本日の日経平均はこうした流れを好感して194円高からスタートすると、寄り付き直後に21267.25円(前日比233.49円高)まで上昇する場面があった。
ただ米中協議の結果などを見極めたいとのムードも強く、その後は21200円を挟んだもみ合いが続いた。
大引けの日経平均は前日比172.05円高の21205.81円となった。
東証1部の売買高は11億7475万株、売買代金は2兆0390億円だった。
業種別では、医薬品、食料品、倉庫・運輸関連業が上昇率上位だった。
一方、電気・ガス業、石油・石炭製品、銀行業など5業種が下落した。
東証1部の値上がり銘柄は全体の56%、対して値下がり銘柄は40%となった。
個別では、英製薬大手とのがん治療薬での提携を発表した第一三共 (T:4568)がストップ高水準で取引を終えた。
その他売買代金上位では、出資先である米配車サービス大手リフトの上場を控えた楽天 (T:4755)のほか、ソフトバンクG (T:9984)、ZOZO (T:3092)、KDDI (T:9433)などが堅調。
ダイキン工 (T:6367)は3%超高と上げが目立った。
また、住石HD (T:1514)やアクセル (T:6730)、イマジカG (T:6879)はリリースを材料視した買いが向かい、第一三共とともに東証1部上昇率上位に顔を出した。
一方、任天堂 (T:7974)、ファーストリテ (T:9983)、キーエンス (T:6861)、ソニー (T:6758)、トヨタ自 (T:7203)などがさえない。
コスモエネHD (T:5021)や千代化建 (T:6366)は3%超下落した。
また、MBO(経営陣が参加する買収)を実施しない方針と報じられたワタベ (T:4696)などが東証1部下落率上位に顔を出した。