月曜日、JPモルガンはマディソン・スクエア・ガーデン・エンターテイメント（NYSE:MSGE）の株価見通しを更新し、目標株価を39.00ドルから43.00ドルに引き上げ、中立のレーティングを維持した。今回の調整は、予想を上回った同社の第4四半期決算を受けたもので、2025会計年度（F25）のガイダンスも織り込んでいる。
マディソン・スクエア・ガーデン・エンターテイメントは、第4四半期に予想を上回る収益と調整後営業利益（AOI）を計上した。同社はF25のガイダンスを発表し、広範な利益によりAOIは1桁台後半から2桁台前半の成長を予測している。
特筆すべきは、ビリー・ジョエルのコンサートが2024年度（F24）の12公演からF25は1公演に減少すること、オフィス・リース費用が増加することなど、イベント・ミックスの変化を見込んでいることである。
同社が強調するF25の初期指標としては、クリスマス・スペクタキュラーの販売数がF24の193公演から197公演に増加し、前売り券収入はすでに前年同期比で18％増加していることなどがある。経営陣は、需要に応じてさらに公演を増やす可能性も検討している。ブッキング事業は、F24にマディソン・スクエア・ガーデンとラジオシティ・ミュージックホールで記録的な数のコンサートを行ったことを踏まえ、成長が見込まれている。
また、レジデンシー、連泊、スポーツ、特別イベントなど、さまざまな手段による利用増の可能性もあるとみている。さらに、F25では、オーク・ビュー・グループとの提携による勢い、ニックスとレンジャーズの活躍、ガーデンでのコンサート量などを追い風に、スポンサーシップの更新が好調に推移する見込みだ。
JPモルガンは現在、25年度のマディソン・スクエア・ガーデン・エンターテイメントの売上高を9億9,000万ドル、AOIを2億300万ドルと予想している。これは、前回の予想である9億9700万ドルと1億8800万ドルから、売上高で3％、AOIで9％の増加である。同社のAOI予測は、引き続きアリーナライセンス料の非現金部分を除外している。
その他の最近のニュースでは、マディソン・スクエア・ガーデン・エンターテイメント・コーポレーションが2024年度の成功を報告し、売上高は9億5,900万ドル、調整後の営業利益は2億1,150万ドルに達した。同社は960以上のライブイベントを開催し、630万人の客を魅了した。
収益に大きく貢献したのはクリスマス・スペクタキュラーで、100万枚以上のチケットを販売し、約1億5,000万ドルを売り上げた。同社は来年度、ニューヨーク・ニックスとレンジャーズの好調なパフォーマンスに支えられ、会場の利用率、イベントの収益性、スポンサーシップやプレミアムホスピタリティ事業など、いくつかの分野で成長を見込んでいる。
マディソン・スクエア・ガーデン・エンターテインメント・コーポレーションはまた、大幅なフリーキャッシュフローの創出と戦略的資本配分を計画しています。2025年度には幅広い収益拡大が見込まれ、通期売上目標に対する進捗率はすでに10％を超えている。同社はまた、増収とコスト削減努力により利益率の拡大も見込んでいる。
InvestingProの洞察
マディソン・スクエア・ガーデン・エンターテインメント（NYSE:MSGE）が2025会計年度を楽観的に展望する中、InvestingProのリアルタイムデータは、同社の現状についてより深い財務的視点を提供します。時価総額13.9億ドル、PER32.55のMSGEは、その収益の可能性を反映した評価で取引されている。しかし、2024年第4四半期時点の直近12カ月で調整すると、PERは12.11と魅力的になり、同社の収益成長が現在の株価に十分に反映されていない可能性を示唆している。
インベスティング・プロのヒントによると、MSGEの株価は現在買われ過ぎの領域にあり、潜在的な引き戻しのシグナルとなる可能性がある。反面、アナリストは同社の収益性に楽観的で、今年も黒字を維持すると予測している。これは、2024年第4四半期時点の過去12ヶ月間の12.66%の収益成長と一致しており、F25のAOI増加の原動力となる可能性がある。
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