[ロンドン/北京/サンパウロ 6日 ロイター] - 中国シノバック・バイオテック(科興控股生物技術) (O:SVA)は6日、新型コロナウイルスワクチンの第3相臨床試験(治験)を開始すると発表した。コロナワクチン開発で後期試験を始めるのは世界で3社目となる。
シノバックの声明によると、月内に被験者の募集を始める。
こうした中、 ブラジル・サンパウロ州のドリア知事は、シノバック製ワクチンを使った治験が20日から始まると明らかにした。ブタンタン研究所の協力により、9000人の被験者を対象にブラジリアやサンパウロ州などの研究施設で行う。
ブラジルは先週、同社による国内での治験開始を承認している。
シノバックはワクチン生産施設の建設にも着手しており、年内に最大1億人分の生産を可能にしたい考え。
世界ではこれまでに数百種類のワクチン候補が開発され、臨床試験が行われているのは19種類。うち後期試験に入っているのは英アストラゼネカ (L:AZN)がオックスフォード大学と開発を進める候補と、中国医薬集団(シノファーム) (HK:1099)の候補のみ。
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