💎 すべての市場で隠れている割安株をお示しします始めましょう

OPECプラス、減産順守徹底へ イラクなどに余剰分調整を要求

発行済 2020-08-20 02:24
更新済 2020-08-20 08:36
© Reuters. 世界原油需要、第4四半期にコロナ前水準回復へ=サウジ・エネ相
LCO
-

[ドバイ/ロンドン/モスクワ 19日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」は19日、協調減産の順守状況を検証する合同閣僚監視委員会(JMMC)をテレビ会議方式で開き、順守率の低い国々に対し、8─9月にこれまでの生産余剰分を解消するよう求めた。

OPECプラス全体の減産規模は維持した。ただ、会合ではイラク、ナイジェリア、アンゴラ、カザフスタンなどの国々の順守状況が検証され、8─9月にこれらの国々が5━7月の余剰生産分を削減することで、全体の減産ペースが実質的に目標を上回る見通しとなった。

サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相は、世界的な原油需要は今年第4・四半期にも新型コロナウイルス感染拡大前の水準を回復すると予想。「OPEC、米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)、国際エネルギー機関(IEA)などさまざまな機関の予測の平均に基づくと、世界的な原油需要は第4・四半期中に新型コロナ感染拡大前の水準の約97%に達すると推測される。これは4月と5月の急減から大きな回復となる」と述べた。

OPECプラスは先月、8月から協調減産の規模を縮小することで合意。5月以降、世界の原油供給の約10%に当たる日量970万バレルの減産を実施してきたが、8月から12月まで減産幅を日量770万バレルに縮小する。[nL3N2EM3TF]

OPECは単独で、過去何十年にもわたり日量3000万バレルを上回る生産を行ってきたが、今年の減産を受けて、生産量は2000万─2200万バレルに低下している。

OPECプラスは声明で、5━7月に過剰生産した国々が8─9月にこの余剰分を削減することになると表明。具体的な量は示さなかった。

ロシアのノバク・エネルギー相は「完全順守の維持が非常に重要」と強調。同相は新型コロナ感染が判明しており、自宅からテレビ会議に参加した。

© Reuters. 世界原油需要、第4四半期にコロナ前水準回復へ=サウジ・エネ相

サウジのアブドルアジズ・エネルギー相は9月末までに過去の余剰分を全て解消すべきだと述べた。

北海ブレント先物 (LCOc1)は4月に1バレル=16ドルを下回り、21年ぶりの安値を更新したが、現在は45ドルを超えている。

*内容を追加しました。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます