[ロンドン 30日 ロイター] - 英国のスナク財務相は、新型コロナウイルス対策のための財政出動で生じる赤字を穴埋めするため増税を検討していると、英テレグラフとサンデー・タイムズの2紙が報じた。
法人税の大幅引き上げやキャピタルゲイン税の引き上げなどが検討されており、増税により年間200億─300億ポンドの追加税収が見込めるという。今秋にも発表される可能性があるという。
サンデー・タイムズによると、対外援助の削減も検討対象となっている。また、テレグラフによると、燃料税凍結の打ち切りやオンライン売上税の導入なども検討されている。
サンデー・タイムズによると、スナク財務相は法人税を現行の19%から24%への引き上げを検討しており、これにより税収を来年120億ポンド、2023─24年に170億ポンド確保する計画。
テレグラフによると、ジョンソン政権幹部は富裕層増税に強く反対しており、代わりに歳出削減を検討すべきだと指摘している。
財務省報道官は、税制変更を巡る憶測にはコメントしないとしている。