[東京 1日 ロイター] - 麻生太郎財務相は1日、過去最高の63.5兆円と想定している2020年度一般会計税収について「予想した税収に届かない確率が高く、覚悟しなければいけない」との認識を示した。同日午前の閣議後会見で語った。事業規模230兆円のコロナ対策を通じて「景気を良くし、財政を健全化することが正しい答えだと思う」との考えも併せて述べた。
安倍晋三首相の辞意表明に関しては「大変残念に思っている」と語った。新内閣にはコロナ対応の着実な実行のほか、南シナ海の自由航行を巡って「緊張感が増しているのは確かだ」と指摘し、「これらにきちんと対応していくことが問われている」と述べた。
一方、自民党総裁選挙で菅義偉官房長官を支持するかどうかは「答えることはない」とした。
(山口貴也)