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コロナ回復後の抗体が最長4カ月持続=アイスランドの研究

発行済 2020-09-02 11:41
更新済 2020-09-02 11:45
© Reuters. コロナ回復後の抗体が最長4カ月持続=アイスランドの研究

[1日 ロイター] - 1日発表された新型コロナウイルスのアイスランドでの研究によると、感染から回復した人の90%超で抗体レベルが上昇、最長で4カ月間その状態が持続した。米バイオ医薬品アムジェン傘下でアイスランドを本拠とする遺伝子解析企業、デコード・ジェネティクスが医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」で発表した。

これまでの研究では、抗体レベルは回復後の数カ月以内に急激に下がっており、感染で得られる可能性のある免疫の持続について疑問を生じさせていた。

研究は、アイスランドでどれだけ多くの人が既に感染したのかと、回復後の免疫について知見を増やすため、同国人3万人強の抗体レベルを計測した。

研究に基づくと、感染済みは人口の約1%。感染済みのうち、PCR検査で陽性と確認されたのが56%。14%は正式には診断されなかったが、ウイルスにさらされた後に隔離した。残りの30%で、抗体テストが以前の感染歴を示した。

PCR検査で感染が確認された1215人のうち91%で、感染と診断された後の最初の2カ月で抗体レベルが上がり、その状態が続いたという。

© Reuters. コロナ回復後の抗体が最長4カ月持続=アイスランドの研究

デコードのカリ・ステファンソン最高経営責任者(CEO)は、新たな結果は再感染リスクとワクチン効果の持続性という点で重要だと指摘した。

今回の研究は人口が同種的な1カ国で行われており、人口構成が多様な他国では同様の結果にならない可能性がある。

ニューイングランド誌は、新型コロナ感染から回復した人の抗体が再感染を防ぐかどうかは明らかではないとの編集注記を付けた。ただ、抗体テストはウイルス感染検査単独の方法よりも費用対効果が期待できる可能性があり、各国が経済や学校の安全な再開を検討している中では、人口集団の調査法として機能するかもしれないとの見解も示した。

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