[ベネチア 2日 ロイター] - 世界3大映画祭の1つ、第77回ベネチア国際映画祭が2日、開幕した。開幕式には欧州の主要映画祭のディレクターたちが顔をそろえ、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)で映画産業が大きな打撃を受ける中、結束を訴えた。
現地入りしたのは、世界最大の映画祭であるカンヌ映画祭のほか、ベルリン、ロッテルダム、サンセバスティアン、ロカルノ、カルロビバリ、ロンドン各地の映画祭のディレクター。
カンヌ映画祭のディレクター、ティエリー・フレモー氏は「撮影の多くが中断され、映画公開もキャンセルとなり、映画関係者はこれからどうなってしまうのかと不安にさいなまれている。映画祭を開催できること自体が彼らを勇気づけるだろう」などと語った。カンヌ映画祭は今年、従来の形式での開催を見送っている。
イタリアを始め世界各地で新型コロナの感染拡大が収まらない中、ベネチア映画祭では鑑賞時のマスク着用が義務付けられるなど、厳格な感染防止策が講じられている。
最高賞の「金獅子賞」など主要賞を競うコンペティション部門には、例年よりも少ない18作品が出品されている。受賞結果は最終日の9月12日に発表される。