[バチカン市 30日 ロイター] - ローマ教皇フランシスコは、新型コロナウイルス感染拡大に伴う規制を受け、12月8日に予定していた恒例のスペイン階段でのクリスマスシーズン開始行事を中止した。バチカン(ローマ教皇庁)が30日、明らかにした。
バチカンは、教皇は「人が集まることによる感染リスクの可能性を排除するため」、今年は行事を中止すると説明した。この行事では、毎年数千人が近隣の路上に詰めかけ、教皇の姿を見て祈っている。
この伝統行事は1953年以来続いているが、今年は、教皇はローマ市と市民、および世界の病者のため私的に聖母に祈る。
バチカンはすでに、クリスマスの祝福とメッセージ発表を含め、今年は教皇によるクリスマス関連の行事へのアクセスがすべて規制されると通知している。
クリスマスイブと当日の教皇ミサについても、サン・ピエトロ寺院には限られた入場が認められるのみで、ミサはテレビとインターネットで中継されるという。