[ワシントン 6日 ロイター] - 米商務省が6日発表した1月の卸売在庫は前月比0.4%減と、速報値の0.2%減よりも大幅に落ち込んだ。卸売売上高は増加した。第1・四半期国内総生産(GDP)は貿易赤字の縮小が押し上げ要因となるとみられるが、軟調な在庫がGDPを押し下げる可能性を示唆した。
2019年12月の卸売在庫は0.3%減だった。1月の前年同月比は0.4%増。
GDPの算出に利用される自動車を除いた卸売在庫は前月比0.4%減だった。在庫は18年第3・四半期から19年第1・四半期まで大幅に伸びた後、第2・四半期から第4・四半期は減少した。在庫の積み上げペースが減った一因として、9月から10月末まで続いたゼネラル・モーターズ(GM) (N:GM)のストライキが指摘されている。
在庫は19年第4・四半期GDPを1%ポイント近く押し下げる方向に働いた。第4・四半期GDPは年率2.1%増と、第3・四半期と同じ伸びとなった。
卸売在庫の内訳は、自動車が0.1%増と12月の0.8%減から持ち直した。衣料は0.9%減だった。12月は1.2%減少していた。
1月の卸売売上高は前月比1.6%増と、19年3月以来の大幅な伸びだった。12月は0.2%減少していた。1月は自動車が0.3%増。12月は4.2%減少していた。衣料は1月に横ばいだった。
1月の売り上げペースで在庫が全てはけるのに必要な期間は1.33カ月と、19年3月以来の短さだった。12月は1.36カ月だった。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200306T184853+0000