[ロンドン 23日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が23日発表した6月の小売売上高は前月比0.5%増加した。5月は減少していたが、サッカー欧州選手権の試合を家で観戦する人が増えて食品や飲料の販売が伸び、プラスに転じた。
ロイターがまとめたエコノミストの予想は前月比0.4%増だった。
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)前の2020年2月と比べて9.5%増加した。
5月に最も落ち込んでいた食品販売店は4.2%増。パンデミックが始まり、食品の買いだめが起きた2020年3月以来の高い伸びを記録した。
衣料の販売は4.7%減少、日用品は10.9%減少した。
パンテオン・マクロエコノミクスのエコノミスト、サミュエル・トゥーム氏は、サッカー欧州選手権は一時的な押し上げ効果しかなく、人々はインフレ高進や政府のコロナ支援措置終了を受け支出を抑えるとの見方を示した。
生活必需品以外の小売店の営業規制が解除されたことも対面サービスの小売り業者を支援した。
ネット販売が小売売上高に占める割合は26.7%と昨年3月以降で最低となった。
6月の小売売上高は前年比で9.7%増加した。