[ブリュッセル 29日 ロイター] - 欧州連合(EU)の欧州委員会が29日発表した7月のユーロ圏景況感指数は119.0で過去最高だった。ただし、消費者信頼感は低下、景況感指数の上昇ペースも落ちており、ピークが近いことが示唆された。
景況感指数は1985年の集計開始以来の最高。21年ぶりの高水準だった6月の117.9からさらに上昇した。
ただ、経済再開の好影響が弱まり始め、感染力が強い新型コロナウイルスの変異株「デルタ株」への懸念が高まる中、景況感指数の上昇ペースは鈍化した。
欧州委は「過去数カ月と比べると、上昇ペースはずっと遅くなっている。ピークが近づいていることを示唆している」と指摘した。
7月は製造業景況感指数も過去最高を記録し、サービス業景況感指数は2007年8月以来の高水準だった。一方、これまで5カ月連続で上昇していた消費者信頼感指数は低下に転じた。