[東京 30日 ロイター] - 経済産業省が30日発表した商業動態統計速報によると、6月の小売業販売額は前年同月比0.1%増の12兆2970億円だった。増加は4カ月連続だが、百貨店やスーパーは前年同月を下回った。小売業販売額の前年対比はロイターの事前予測(0.2%増)を小幅に下回った。
4―6月の四半期累計では36兆4490億円と前年に比べ6.5%増えたが、外出自粛の影響などから戻りは鈍い。政府は、新型コロナウイルスの新規陽性者数が急増する現状を踏まえ、緊急事態宣言の対象区域や期間を見直す構えだが、自粛が長期化すれば再びマイナス圏に沈みそうだ。
同省によると、小売業販売額の押し上げに寄与したのは燃料や自動車、飲食料品、医薬品・化粧品。機械器具や衣服などはマイナス寄与となった。
百貨店は前年同月比3.3%減の4118億円だった。飲食料品が1.3%増えたが、衣料品が8.0%減少した。スーパーは1兆2305億円と1.8%減った。
一方、コンビニは9731億円と、前年同月比1.7%の増加となった。