[ベルリン 30日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が発表した第2・四半期の国内総生産(GDP)速報値は前期比1.5%増となった。新型コロナウイルス抑制策が緩和され、個人消費が復調したものの、サプライチェーン(供給網)の停滞が打撃となった。
前年比では9.2%増となった。市場予想は前期比2.0%増、前年比9.6%増だった。
第1・四半期は前期比2.1%減に改定された。
新型コロナウイルスのパンデミック前の2019年第4・四半期と比較するとGDPは3.4%下回っている。
VPバンク・グループのチーフエコノミスト、トマス・ギッツェル氏は「まずまずの成長となったが、原材料不足がなければもっと高くなっていた可能性がある」と述べた。
供給への懸念と新型コロナの感染拡大で経済見通しが悪化している。 独IFO経済研究所が26日発表した7月の業況指数は予想に反して前月から悪化した。
新型コロナの感染者数は2カ月あまり、減少傾向にあったが、感染力の強い変異株の拡大で7月初めから増加に転じている。