[マドリード 30日 ロイター] - スペイン統計局(INE)が30日発表した第2・四半期の国内総生産(GDP)速報値は前期比2.8%増と、市場予想の2.2%増を上回った。
第1・四半期は0.4%減と、予想外のマイナス成長となっていた。新型コロナウイルスの流行で企業活動が新たに制限されたことが響いた。
カルビニョ経済相は「今週のデータで、力強い景気回復が進んでいることが裏付けられた」とツイッターに投稿した。
第2・四半期のGDPは、前年同期比では19.8%増。前年同期は、厳格なロックダウン(都市封鎖)で21.5%のマイナス成長を記録していた。
スペインのサンチェス首相は、数日前のロイターとのインタビューで、第2・四半期のGDPが前期比2.4%増になるとの見通しを示していたが、首相の見通しを上回る結果となった。
スペイン経済は昨年、11%のマイナス成長を記録したが、現在は景気回復で欧州の主要国をリードする存在となっている。
スペイン政府は今週、今年の経済成長率予測を6.5%で据え置いた。