[ベルリン 2日 ロイター] - IHSマークイットが2日発表した7月のドイツ製造業購買担当者景気指数 (PMI)改定値は65.9となり、前月の65.1から上昇した。
1996年の調査開始以降で3番目の高水準となった。
新規受注と雇用の伸びが加速した。ドイツの製造業は5月に一時的に失速したが、その後、拡大に弾みが付いた。
新型コロナウイルス対策の制限措置の影響をほとんど受けていないことや、政府の潤沢な支援が寄与した。
海外からの需要が好調だったが、半導体など中間財の供給不足で生産が抑制された。
IHSマークイットの経済ディレクター、トレバー・バルチン氏は「供給不足で生産が伸び悩んでいることが改めて浮き彫りになった」とし「サプライヤーの納入期間は7月も大幅な長期化が続いた。ただ、遅延の発生率は過去5カ月で最低となっており、供給面の圧力がピークを過ぎた兆候がある」と述べた。
投入価格と産出価格の上昇率は、ともに加速。投入価格の上昇率は調査開始以降で最高となった。
同氏は「その結果、産出価格の上昇率が5カ月連続で新たなピークを付けた」と述べた。
ドイツの7月の消費者物価指数(CPI)上昇率は13年ぶりの高水準となっており、統一サービス産業労組(ベルディ)は直ちに「大幅な賃上げ」を求めると表明した。