[ロンドン 2日 ロイター] - IHSマークイット/CIPSが発表した7月の英国の製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は60.4で、速報値と変わらずだった。6月の63.9から低下した。人手不足や新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)によるサプライチェーンの問題により鈍化したが、依然として高水準にある。
5月には過去最高の65.6を付けていた。
7月には、生産と新規受注の伸びが4カ月ぶりの低水準となった。また一部企業は、顧客がサプライチェーン懸念に備えて購入を前倒ししたと報告している。
72%の企業が、化学やコモディティー、段ボールなど、幅広い分野で投入資材のコスト上昇を報告した。
これを受けて、製造業各社は6月に行った過去最大幅の値上げとほぼ同水準の価格引き上げを行った。
IHSマークイットのディレクター、ロブ・ドブソン氏は「サプライチェーンの混乱や原材料の不足の多くが2022年まで完全には解消されないとの見方が強まるなか、当面は、高インフレを伴う低成長が続くとみられる」と述べた。
ただ、63%は今後1年間の生産高の増加を予測しており、引き続き先行きに楽観的な見方を示した。