[マドリード 3日 ロイター] - スペイン労働省が3日発表した7月の失業者数は5.47%減の341万人となり、過去最大の減少を記録した。新型コロナウイルスの感染者数は増加しているが、規制策の緩和により雇用が回復した。
失業者数の減少は5カ月連続。1カ月の減少幅としては1996年の統計開始以来、最も大幅なものとなった。
6月も4.4%減で、過去最大の減少だった。
ディアス労働相は、このデータについて、政府の支援策が功を奏し、景気回復が見えてきたことを示していると述べた。
ただ、2019年7月の失業者数は301万人だったため、雇用はパンデミック(世界的な大流行)前の水準を回復してはいないことが明らかとなった。
雇用は全業種で増加したが、コロナ危機の打撃を最も大きく受けたサービス業がその大半を占めた。夏の観光シーズン到来が背景にあるとみられる。