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米製造業新規受注、6月は1.5%増 設備投資も堅調

発行済 2021-08-04 01:30
更新済 2021-08-04 01:54

[ワシントン 3日 ロイター] - 米商務省が3日発表した6月の製造業新規受注は前月比1.5%増と、市場予想の1.0%増を上回る伸びとなった。設備投資も堅調だった。消費支出がモノからサービスへ移る中でも製造業が引き続き底堅いことを示した。

5月は2.3%増加していた。6月の前年同月比は18.4%増だった。

新型コロナウイルス感染拡大後に消費需要はサービスからモノに移行。製造業部門の押し上げ要因になったが、需要急増が供給網の逼迫につながった。アクションエコノミクス(コロラド州)のチーフエコノミスト、マイク・エングルンド氏は「製造能力と供給網を巡る問題に抑制されながらも、製造業部門は年内を通して底堅く成長するとみている」と述べた。

前月比の内訳は、広範なモノが増加した。機械やコンピューター・電子製品の増加が目立った。電気機器と家電・部品も増えた。輸送機器は2.0%増加した。

民間設備投資の先行指標とされる資本財から国防関連と航空機を除くコア資本財受注は0.7%増と、底堅く伸びた。先月発表された速報値の0.5%増から上方改定された。

国内総生産(GDP)統計で企業設備投資の算出に使われるコア資本財の出荷は0.6%増だった。

設備投資は第2・四半期も好調で、4四半期連続で2桁の伸びとなった。GDPが2019年第4・四半期のピークを上回る一因となった。

6月の製造業受注残は1.0%増、出荷は1.6%増。受注残・出荷比率は6.94と、前月の6.96から低下した。

在庫は1.0%増。前月の1.1%に続く増加となった。在庫・出荷比率は1.48と、1.49から低下した。

JPモルガン(ニューヨーク)のエコノミスト、ダニエル・シルバー氏は「第3・四半期は在庫がGDPの大きな押し上げ要因になるほか、設備投資も堅調に増加し続けると予想している」と述べた。

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