[ロンドン 5日 ロイター] - IHSマークイット/CIPSが5日発表した7月の英国の建設業購買担当者景気指数(PMI)は58.7と2月以来の低水準となった。建設資材と請負業者の不足が主因で、経済のボトルネックが改めて示された。
6月は66.3と24年ぶりの高水準で、7月の低下幅は2020年4月以来の大きさだった。
ロイターがまとめたエコノミスト予想は64.0だった。
IHSマークイットのエコノミクスディレクター、ティム・ムーア氏は「資材納入に時間がかかることと、下請けが見つけにくいことが建設作業を妨げる要因として挙げられた」と指摘した。
また一部の建設会社は、今年ロックダウン(都市封鎖)が緩和された際に急増した需要が弱まりつつあると報告している。
7月の建設コストの伸びは6月に記録した24年ぶりの高水準に近い水準で、今後インフレ圧力が高まる可能性がある。
IHSマークイットは「輸送手段の不足や港での混雑、英国の欧州連合(EU)離脱を巡る貿易摩擦が供給の不均衡を増幅している」と分析した。