[ワシントン 5日 ロイター] - 米商務省が5日に発表した6月の貿易収支は、赤字額が前月比6.7%増の757億ドルと、過去最高となった。個人消費が好調な中、企業が再び在庫を積み上げており輸入が増えた。市場予想は741億ドルの赤字だった。
モノの輸入は1.8%増の2391億ドルと、過去最高。モノの輸出は0.2%増の1459億ドルで、こちらも過去最高だった。
政府が先週発表した第2・四半期の個人消費は前四半期から伸びが加速し、2四半期連続で2桁の伸びとなった。新型コロナウイルスのワクチン接種の進展により需要がサービスに戻る中でも、モノの消費が底堅く伸びた。個人消費が2桁台で伸びたことで国内総生産(GDP)は19年第4・四半期のピークを上回った。
米経済は、大規模な景気刺激策や低金利、新型コロナワクチンの普及により、ほかの主要国より早く新型コロナのパンデミック(世界的大流行)から回復しており、貿易赤字が拡大している。貿易は4四半期連続でGDPの押し下げ要因となった。