[ベルリン 1日 ロイター] - IHSマークイットが1日発表した8月のドイツ製造業購買担当者景気指数 (PMI)改定値は62.6となり7月の65.9から低下、6カ月ぶり低水準となった。
半導体など原材料・部品の供給不足で生産が引き続き低迷し、旺盛な需要への対応が難しくなった。供給不足で価格も上昇した。
好不況の分かれ目となる50は依然として大幅に上回っている。
IHSマークイットのエコノミスト、フィル・スミス氏は「生産の伸びが新規受注の伸びに追いついてない。過去25年間以上のデータ収集で見られなかった規模だ」と述べた。
供給面の制約で受注残高は増加。在庫水準は減少し、価格圧力は大幅に高まった。アルミニウム、エレクトロニクス、プラスチック、鉄鋼、木材の価格上昇を指摘する声が目立った。
供給制約と価格圧力を背景に今後の見通しも悪化。将来の活動に関する企業の楽観度を示す指数は、昨年10月以降で最低となった。
スミス氏は「ただ、多くのメーカーは、来年の夏には状況が改善していると期待している。雇用はさらに急増しており、生産能力を拡大し将来の生産増加に備える動きが依然として進んでいることを示している」と述べた。
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