[ロンドン 6日 ロイター] - 資産運用会社のジャナス・ヘンダーソンは6日に公表した報告書で、各国の公的債務総額は2022年に前年比9.5%増加して71兆6000億ドルに達し、過去最高を更新するとの見通しを示した。米国、日本、中国で特に拡大するという。
21年の公的政府債務は、前年の52兆2000億ドルから65兆4000億ドルに増加し、過去最高を記録した。中国の債務が6500億ドル(20%)増加し、拡大幅が最も大きかった。
主要先進国ではドイツの公的債務が15%増加し、伸び率が最高となり、世界平均のほぼ2倍だった。
世界の公的債務は過去20年間で3倍になったが、債務返済コストは低水準にとどまっている。
21年の公的債務金利は1.6%で、20年の1.8%から低下、債務コストも1兆0100億ドルに減少した。
また、世界経済の回復を背景に、債務残高の対国内総生産(GDP)比率は21年には80.7%と、20年の87.5%から低下した。
一方、債務の金利負担は、22年に約15%増加し、1兆1600億ドルになる見通し。