[ベルリン 6日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が6日発表した2月の鉱工業受注指数(季節調整後)は、前月比2.2%低下した。海外からの需要が弱く、予想を上回るマイナスとなった。
供給不足やエネルギー価格の高騰により製造業の活動が鈍化した。ロシアのウクライナ侵攻を巡る不透明感で先行きが暗くなっている。
ロイターがまとめたエコノミスト予想は0.2%低下だった。1月は2.3%上昇に上方修正された。
外需は3.3%減少した。中間財が1.9%減、資本財が2.8%減となった。消費財の受注は0.7%増加した。
経済省は声明で、2月の受注減少は前月の大幅増加と併せて見るべきと指摘した。「ウクライナ紛争の影響はデータにはほとんど反映されていない。しかし紛争は将来の需要を中心に不確実性を高めている」と説明した。
コメルツ銀行のチーフエコノミスト、ヨーグ・クレーマー氏はリポートで、1月の大幅な需要増に続く落ち込みは「劇的」ではないとし、製造業者の主な課題は原材料の不足と供給網の目詰まりだと述べた。
「今後数カ月は、ウクライナ紛争や中国での厳しいロックダウン(都市封鎖)によって悪化した原材料の供給が需要よりも大きな課題になる」との見方を示した。