Rodrigo Campos Harry Robertson
[ニューヨーク/ロンドン 19日 ロイター] - 国際金融協会(IIF)が19日公表した2023年第2・四半期末時点の世界の債務残高は、307兆ドルと過去最高に達した。
世界の債務は23年上期に10兆ドル増加、過去10年で100兆ドル増えた。
世界の債務は国内総生産(GDP)比で336%に達した。経済成長鈍化と物価高の落ち着きにより、名目GDPが債務よりも緩やかに拡大したことが背景という。
米国、日本、英国、フランスといった先進国が全体の債務増加の8割以上を占めた。新興国では中国、インド、ブラジルなどの債務増加が目立った。
報告書作成に携わったフィッチ・レーティングスの米州ソブリン・チーム共同責任者トッド・マルティネス氏は「久しぶりに先進国よりも新興国の方が好ましい債務状況となった」と指摘した。