6日のアジア市場はまちまちとなっている。米中貿易摩擦激化により来年の中国の経済成長が鈍化するとの見方を国際通貨基金(IMF)が発表したのち、中国市場の地合いが悪化している。
6日3時04分時点で上海総合株価指数は0.89%安、深セン総合指数は1.47%安、香港ハンセン指数は0.15%安。
難航した米中貿易協議を受け、IMFは来年の中国の経済成長率が6%まで低下すると予想。さらに2024年までには5.5%まで低下するとの見解を示した。
加えて米中間の追加関税により世界成長率が来年0.5%下押しされる可能性があると警鐘を鳴らした。
ラガルドIMF専務理事は「貿易摩擦の影響がますます懸念されている。米中間の報復関税合戦により投資、生産性、そして経済成長が減速する可能性がある。対メキシコ制裁関税も懸念材料となっている。米中のみならず世界各国の経済成長が鈍化している動かぬ証拠も存在している」と発言した。
IMFは中国経済の来年の成長予想を6.3%から6.2%に下方修正した。
一方、中国人民銀行は期間1年の中期貸出制度(MLF)を通じて723億3000万ドル(5000億元)を供給した。金利は3.30%で変わらず。
中国人民銀行は声明文にて「我々は4630億元相当のMLFを積み増して中小銀行にも拡大し、MLFの総額は5000億元に達した」と述べている。
パウエルFRB議長は5日、「成長を維持」するためにやるべきことをやると発言。市場はFRBが年内に利下げを行うと予想している。
日経平均は0.03%安で小動き。豪ASX 200は0.41%高。
韓国KOSPIはメモリアルデーのため休場。