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党首選で過熱する日本の投資税議論

編集者Emilio Ghigini
発行済 2024-09-06 17:11
JGB
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与党の主導権争いが続く中、日本の投資所得に対する課税強化の議論が盛り上がっている。日本は多額の予算を賄う方法を模索しており、この議論は歳入を増やす潜在的な手段として再浮上している。


現在日本では、株式や不動産のキャピタルゲイン、配当金、預貯金や国債の利子など、さまざまな形の投資所得に20%の税金が課せられている。この一律税率は、給与に対する累進税率(最高45%)よりかなり低い。


この制度は投資を奨励するように設計されており、特に高所得者にとっては有益である。このため、1億円(698,080ドル)以上の所得者は所得に対する税負担が減少する「1億円の壁」と呼ばれる現象が起きている。


岸田文雄元首相は2021年の就任当初、貧富の格差に対処することを目的とした「新しい資本主義」の一環として、投資税率の引き上げを提案していた。しかし、市場フレンドリーな政策からの脱却を懸念し、株式市場の下落を自分のリーダーシップのせいだとする投資家からの反対に直面したため、この計画は保留となった。


その代わりに、岸田内閣はインフレ上昇に対する戦略として、家計の休眠貯蓄を投資に転換することに重点を置き、家計の株式投資に対する減税制度を固めた。


岸田氏の任期が今月で終了するため、自民党は9月27日に次期首相となる新党首を選出する構えだ。元防衛大臣で党首選の候補者である石破茂氏は、自分が首相になった場合、特に富裕層をターゲットにした投資所得への課税強化を示唆し、話題を再燃させている。


石破氏の姿勢に、河野太郎デジタル担当相、小泉進次郎元環境相、小林鷹之元経済安全保障相ら他の候補者は、そのような政策は貯蓄よりも投資を促進するという政府の努力に反するとして反対を表明した。


政府は2000兆円(14兆ドル)の家計金融資産の一部を動員しようとしている。この取り組みには、個人向けのNISA非課税株式投資プログラムも含まれる。


投資課税の引き上げを提案する場合、まず年末に向けて与党税制調査会の審議を受ける必要がある。自民党の連立後輩である公明党を含め、反対意見が出ることが予想される。



この記事はロイターが寄稿した。


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