連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の講演に先駆けて、米国の株式指数先物は上昇した。
S&P 500先物は午後8時5分時点で6.5ポイント(0.23%)高の2,864で、 Dow先物も62ポイント(0.24%)高の25,729.0となった。ナスダック100 も、22ポイント(0.30%)高の7,446.50だ。
ワイオミング州にあるジャクソンホールで開かれる年次総会で、パウエル議長は金曜日に講演を行う予定だ。投資家は将来の金融政策について、できる限りの手がかりを探ろうとするだろう。FRBは8月1日に開かれた会議で金利を変えていないが、米国経済の景気に明るい評価を与えており、金利を徐々に引き上げていくのは間違いない。
一方、米国と中国による貿易交渉は合意なしで終了したが、会議終了前に160億ドル相当の輸入品に25%の関税を両国ともに課した。世界の2大経済大国は数か月の間報復しあっている。中国は、「貿易における米国の強力なごり押し戦術には動じない」と述べた。
技術株は市場が開く前に、ネットフリックス(ナスダック: NFLX)は1.97%増、テスラ(NASDAQ: TSLA)は0.59%上昇するなど伸びている。一方、自動車会社のフィアット・クライスラー・オートモービルズ(NYSE: FCAU)は2.64%増、医療用麻薬のCanopy Growth Corp(TO: WEED)は3.20%増となった。
小売業者のRoss Stores(ナスダック: ROST)は、その見通しが予想を下回った後、7.12%下落した。
経済ニュースでは、コア耐久財受注が午後9時半に発表される。
ヨーロッパ市場でも株式が上昇している。フランスの CAC 40が25ポイント(0.47%)、イギリスの FTSE 100が6ポイント(0.09%)上昇し、ドイツの DAXも29ポイント(0.24%)上がった。 その他、 Euro Stoxx 50は12ポイント(0.37%)、スペインの IBEX 35も43ポイント(0.46%)上昇した。
商品では、金先物が0.33%上昇してトロイ・オンスあたり1,197.90ドルになり、原油先物は1.24%高の1バレルあたり 68.67ドルとなった。 ドルインデックスは、0.22%下落し95.35となった。