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NY市場サマリー(12日)

発行済 2019-09-13 07:27
更新済 2019-09-13 07:31
NY市場サマリー(12日)
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[12日 ロイター] - <為替> ユーロが対ドルで上昇。欧州中央銀行(ECB)理事会は予想通り追加金融緩和策の導入を決定したものの、一部の予想ほどハト派ではなかったと受け止められ、買い戻しが入った。

ECBは、市中銀行が余剰資金を預け入れる際の適用金利である預金金利を現行のマイナス0.4%からマイナス0.5%に引き下げるとともに、利下げに伴う金利負担を軽減するため金利階層化を導入。さらに11月から月額200億ユーロの債券買い入れを行うほか、銀行を対象とした長期資金供給オペ(TLTRO)の条件を緩和した。[nL3N2632P0]

ユーロ/ドル (EUR=)は0.55%高の1.1069ドル。当初は1.0925ドルまで値下がりしていた。ECBが金利階層化を導入したこともユーロを押し上げたという。

ドル/円は値上がりし0.31%高の108.14円。米中通商交渉を巡り、トランプ大統領の側近らが追加関税の一部先送りや撤回につながる限定的な合意案の提示を検討したというブルームバーグの報道が材料視された。ただその後、米政府高官は報道について事実ではないと否定した。[nL3N263386]

<債券> 債券価格が下落し10年債利回りは5週ぶりの高水準となった。米側近が対中通商交渉で限定的な合意案を検討しているとの報道や軟調な米30年債入札結果を受けた。

ECBが12日の理事会で、利下げや量的緩和(QE)の再開など包括的な追加金融緩和策の導入を決定したことを背景に序盤の米国債は欧州債と共に価格が上昇(利回りは低下)。[nL3N2632P0]

ただブルームバーグが米中通商交渉を巡り、トランプ大統領の側近らが追加関税の一部先送りや撤回につながる限定的な合意案の提示を検討したと報じたことで、相場は反転した。その後、米政府高官は報道について事実ではないと否定した。[nL3N263386]

午後半ばの取引で、10年債利回り (US10YT=RR)は5.10ベーシスポイント(bp)上昇の1.7837%。一時1.801%と8月5日以来の高水準を付けた。

30年債利回り (US30YT=RR)は5.80bp上昇の2.2658%。一時2.28%と8月12日以来の高水準まで上昇した。

ムニューシン米財務長官が米財務省による50年債の導入について、今年は実現しないものの、来年に向けて真剣に議論される見通しと発言したことが長期債利回りの重しとなった。[nL3N2632WY]

米債利回りは30年債入札後にこの日のピークを付けた。米財務省が12日実施した160億ドルの29年11カ月物国債入札は、最高落札利回りが2.270%と、過去最低を付けた2016年7月(2.172%)以来約3年ぶりの低水準だった。[nL3N2633JW]

<株式> 上昇し、S&P総合500種は過去最高値に迫る水準で取引を終えた。米中通商問題で進展が見られたことに加え、ECBが緩和継続を確約したことが押し上げ要因となった。

テクノロジー株がS&P総合500種 (SPX)とナスダック総合 (IXIC)の上げを主導し、ダウ平均 (DJI)では金融株が押し上げ要因になった。ダウは5月以来となる7営業日続伸。

米中双方が来月の閣僚級協議を前に譲歩の姿勢を示したことで、株式市場は世界的に上昇した。[nL3N2623F4]

ECBは理事会で、利下げやQE再開など包括的な追加金融緩和策の導入を決定。ユーロ圏成長の下支えや物価の押し上げに向けあらゆる措置を講じる決意を示した。序盤はこれが押し上げ要因となった。

FRBは来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で25ベーシスポイントの追加利下げを決めるとみられている。

S&Pの主要11セクターのうち、エネルギー株 (SPNY)とヘルスケア株 (SPXHC)を除くすべてが上昇。素材株 (SPLRCM)と不動産株の上げが大きかった。

個別銘柄ではアルファベット (O:GOOGL)が1.2%高。傘下のグーグルが脱税疑惑を巡りフランス当局に11億ドルを支払うことで合意した。

<金先物> ECBによる利下げ発表を受けて買われ、続伸。中心限月12月物の清算値は前日比4.20ドル(0.28%)高の1オンス=1507.40ドル。ECBはこの日、3年半ぶりとなる利下げを決定。これを受けて、金利を生まない資産である金が買われた。また、ドルが対ユーロで一時の上昇から弱含みに転じたことも、ドル建てで取引される金の割高感を和らげ、金買いにつながった。

ただ、米株相場は米中貿易協議に対する期待から上伸し、安全資産とされる金の需要が減退したことから、相場は徐々に上げ幅を削った。

<米原油先物> 供給過剰懸念や米中貿易協議進展への一時の期待が後退する中で売られ、3日続落し た。米国産標準油種WTIの中心限月10月物の清算値は前日比0.66ドル(1.2%)安の1バレル=55.09ドルだった。11月物は0.62ドル安の55.05ドルとなった。

サウジアラビアのアブドルアジズ新エネルギー相は、サウジは協調減産合意に基づく以上の生産削減を続けるとしつつも、12月の石油輸出国機構(OPEC)総会まで一段の減産が決まることはないだろうと発言した。これを受けて、需給の不均衡に対する警戒感が広がり、原油が売られた。

ブルームバーグは12日、米中通商交渉を巡り、トランプ大統領の側近らが追加関税の一部先送りや撤回につながる限定的な合意案の提示を検討したと報道。米中摩擦緩和への期待が一段と高まった。ただ、ホワイトハウス高官がこの報道を否定したと伝わると、過度の期待が後退し、原油の売り圧力が強まった。

ドル/円 NY終値 108.09/108.12

始値 107.87

高値 108.18

安値 107.53

ユーロ/ドル NY終値 1.1061/1.1065

始値 1.1024 (EUR=)

高値 1.1086

安値 1.0928

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 99*25.50 2.2593% (US30YT=RR)

前営業日終値 100*29.50 2.2080%

10年債(指標銘柄) 17時05分 98*19.50 1.7785% (US10YT=RR)

前営業日終値 99*00.50 1.7330%

5年債(指標銘柄) 17時05分 98*04.75 1.6399% (US5YT=RR)

前営業日終値 98*12.00 1.5920%

2年債(指標銘柄) 17時05分 99*18.13 1.7253% (US2YT=RR)

前営業日終値 99*21.50 1.6700%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 27182.45 +45.41 +0.17 (DJI)

前営業日終値 27137.04

ナスダック総合 8194.47 +24.79 +0.30 (IXIC)

前営業日終値 8169.68

S&P総合500種 3009.57 +8.64 +0.29 (SPX)

前営業日終値 3000.93

COMEX金 12月限 1507.4 +4.2

前営業日終値 1503.2

COMEX銀 12月限 1817.7 +0.7

前営業日終値 1817.0

北海ブレント 11月限 60.38 ‐0.43 (LCOc1)

前営業日終値 60.81

米WTI先物 10月限 55.09 ‐0.66 (CLc1)

前営業日終値 55.75

CRB商品指数 174.4570 +0.7305 (TRCCRB)

前営業日終値 173.7265 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20190912T222716+0000

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