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NY市場サマリー(3日)

発行済 2020-03-04 07:51
更新済 2020-03-04 07:57
NY市場サマリー(3日)
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[3日 ロイター] - <為替> ドルが主要通貨に対して下落。新型コロナウイルス感染拡大への対応で米連邦準備理事会(FRB)が緊急利下げを実施したことを受けた。

FRBは3日午前、フェデラル・ファンド(FF)金利の誘導目標を50ベーシスポイント(bp)引き下げ、1.00─1.25%にすると発表。[nL4N2AW3Z7]

パウエルFRB議長は声明発表後の会見で、新型ウイルスの感染拡大は当面の間、米経済に対する重しとなる可能性があるとし、今回の決定は「経済に対する有意な支援」になると表明。「経済見通しに対するリスクが存在していると認識したため、行動を起こすことを選んだ」と説明した。

主要6通貨に対するドル指数 (=USD)は0.41%安の97.13。緊急利下げ発表後には約8週間ぶり水準の96.926まで下げる場面もあった。

TDセキュリィーズのグローバル外為戦略部門責任者、マーク・マコーミック氏は「ドルには良くない状況だ」と指摘。米国には利下げ余地がある一方、他の先進国は金利が過去最低水準にあるため利下げには消極的な可能性があり、それがドルの重しになるとの見方を示した。

この日はFRBの利下げ発表前に、主要7カ国(G7)の財務相と中央銀行総裁が電話会議を開き、新型ウイルスによる下振れリスクから経済を守るために、あらゆる適切な政策手段を用いるとする共同声明を発表した。[nL4N2AW3DR]

安全資産とされる円とスイスフランは対ドルで上昇。円は約1%、スイスフランは0.3%上昇した。

ユーロ (EUR=)も対ドルで0.42%高。FRBが欧州中央銀行(ECB)より利下げ余地があるとの見方から、ユーロはこのところ上昇している。

豪ドルは0.84%高。オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)がこの日、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを0.75%から0.5%に25ベーシスポイント(bp)引き下げたことを受けた。

<債券> 指標10年債利回りが1%を下回り、過去最低を更新した。急速に感染が拡大している新型コロナウイルスによる経済的影響の緩和に向け、FRBが政策金利を緊急で50ベーシスポイント(bp)引き下げたことを受けた。

FRBによる緊急利下げを受け、米債利回りは幅広く低下。不確実性が広がる中、投資資金は安全資産である米債に向かっている。

パウエルFRB議長は2月28日に声明を発表し、米経済は引き続き底堅いものの、新型ウイルスの感染拡大が経済へのリスクになっているとし、「景気の下支えに向けあらゆる手段を活用しながら適切に対応する」と表明。これを受け利下げ観測が高まっていたが、これほど迅速に措置を打ち出すとは予想されていなかった。 [nL3N2AS592]

アクション・エコノミクスのグローバル債券部門マネジングディレクター、キム・ルパート氏は「FRBの政策変更は失敗したようだ。FRBが利下げする必要はなかった。なぜなら利下げしても新型ウイルスの感染拡大阻止にはつながらないからだ」と指摘。「またしてもFRBが市場に屈した格好となり、投資家を不安にさせた。あらゆることが十分に練られていないように見える」とした。

SVBアセットマネジメント(サンフランシスコ)のシニアポートフォリオ・マネジャー、パウラ・ソラネス氏はFRBの緊急利下げについて「発表当初はプラスなものとして受け止められたが、その後は株価は再び下落した」と指摘。「新型ウイルスの脅威は差し迫ったもので、米経済も影響を受けるとの見方から下落しているのではないか。どのような規模の影響が出るかについては誰にもまだ分からない」と述べた。

終盤の取引で、10年債利回り (US10YT=RR)は1.00%と前日終盤の1.088%から低下。一時0.906%と過去最低を付けた。

30年債 (US30YT=RR)利回りも一時1.507%まで低下し、過去最低を更新。終盤の取引では1.622%。前日終盤は1.645%だった。

2年債 (US2YT=RR)利回りは一時0.628%まで低下し、約4年ぶりの低水準を更新。終盤では0.712%。前日終盤は0.878%だった。

金利先物市場では、FRBが4月のFOMCで追加利下げを決定するとの観測が高まっている。

FRBの緊急利下げを受け、米国債の利回り曲線はスティープ化。2年債と10年債の利回り格差は28.8bpと、前日の25.8bpから拡大した。

MUFG証券(ニューヨーク)の金利ストラテジスト、ジョン・ハーマン氏は4月のFOMCまでに追加的に25bpの利下げが実施される予想を変えていないと指摘。その後、あと1回の利下げが行われるとの見方を示した。

<株式> 値動きの荒い展開となる中、大幅下落して取引を終えた。米連邦準備理事会(FRB)が50ベーシスポイント(bp)の緊急利下げを実施したことを受け、新型コロナウイルス感染拡大による経済への影響の大きさが一層意識された。

主要株価3指数は、FRBの利下げ後に3%近く下落して引けた。

緊急利下げは、世界的な金融危機に見舞われた2008年以来。市場では今月下旬に予定されていた連邦公開市場委員会(FOMC)で50bpの利下げが完全に織り込まれていたが、2週間前倒しで対応した形となり、世界的に感染が拡大する新型ウイルスを巡るFRBの懸念を浮き彫りにした。

米株市場は一時1%超上昇する場面もあったものの、新型ウイルスの感染拡大によって事業活動や消費行動が抑制される中、利下げではこうした中核的な問題に対応できないのではとの懸念が広がった。

ケニーズ・コメンタリー・アンド・ストラテジック・ボードソリューションズの創業者、ピーター・ケニー氏は「利下げは世界経済が直面している問題の大きさを浮き彫りにした」と指摘。「通常なら市場は利下げを歓迎するし、利下げを望んでいた。利下げが実施された今、問題は次は何かということだ」と語った。

リスク回避の動きから米債券市場では、指標10年債利回り (US10YT=RR)が1%を下回り、過去最低を更新した。[nL4N2AW4BO]

S&P総合500種 (SPX)の主要11セクターはすべて下落。金融株指数 (SPSY)は3.7%安。利下げを受けて業績を巡る懸念が高まった。情報技術株指数 (SPLRCT)は3.8%安。アップル (O:AAPL)とマイクロソフト (O:MSFT)はそれぞれ3.2%、4.8%値下がりした。

S&P総合500種は2月19日に付けた終値ベースの最高値を約11%下回る水準となった。

医療・科学機器を手掛けるサーモ・フィッシャー・サイエンティフィック (N:TMO)は1.8%上昇。同社は、ドイツに上場する遺伝子検査会社キアゲン (DE:QIA)を買収することで合意した。[nL4N2AW4D8]

マスクメーカーのアルファ・プロ・テック (A:APT)は20%近く急伸した。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.67対1の比率で上回った。ナスダックでは2.45対1で値下がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は147億株と、直近20営業日の平均98億株を大幅に上回った。

<金先物> FRBによる緊急利下げ後に買いが活発化し、大幅続伸した。

中心限月4月物の清算値は前日比49.60ドル(3.11%)高の1オンス=1644. 40ドル。

米東部時間午前10時にFRBの決定が報じられると、市場はいったん株買いで反応。 しかし、「新型コロナのリスクを想定以上に重くみているもよう」(エコノミスト)との 見方などが浮上し、その後は一転してリスク警戒の流れが加速した。こうした中、安全資産とされる金塊相場は急伸、午後には一時1650.50ドルの高値を付けた。

金塊現物相場は午後1時35分現在、50.770ドル高の1642.800ドル。  

<米原油先物> 対ユーロでのドル安や追加協調減産期待などを背景に買われ、続伸した。

米国産標準油種 WTIの中心限月4月物の清算値は前日比0.43ドル(0.92%)高の1バレル=4 7.18ドルだった。5月物は0.41ドル高の47.33ドルとなった。

FRBは午前、0.5%の緊急利下げを決定し、政策金利を 年1.00〜1.25%とした。これを受けて、外国為替市場では対ユーロでドル安が進行。ドル建てで取引される原油などの商品に割安感が生じ、原油が買われた。

また、今週 ウィーンで開催されるOPEC総会で、新型コロナウイルスの感染拡大を背景にOPEC加盟国とロシアなどで構成するOPECプラスが追加協調減産に踏み切るとの観測も原油 を支えた。

ただ、米株式市場ではFRBの緊急利下げを受けた買いが続かず、一時900ドル超の大幅安となった。投資家のリスク回避姿勢が再び急速に強まる中、株式と並んでリスク資産とされる原油にも売りが波及し、相場は一時マイナス圏に転じる場面もあった。  

ドル/円 NY終値 107.12/107.15

始値 107.91

高値 108.06

安値 106.95

ユーロ/ドル NY終値 1.1171/1.1175

始値 1.1113 (EUR=)

高値 1.1212

安値 1.1097

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 109*05.50 1.6127% (US30YT=RR)

前営業日終値 108*11.50 1.6450%

10年債(指標銘柄) 17時04分 104*23.50 0.9990% (US10YT=RR)

前営業日終値 103*28.00 1.0880%

5年債(指標銘柄) 17時05分 101*27.75 0.7431% (US5YT=RR)

前営業日終値 101*08.75 0.8640%

2年債(指標銘柄) 17時05分 100*26.75 0.7011% (US2YT=RR)

前営業日終値 100*18.88 0.8260%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 25917.41 -785.91 -2.94 (DJI)

前営業日終値 26703.32

ナスダック総合 8684.09 -268.08 -2.99 (IXIC)

前営業日終値 8952.17

S&P総合500種 3003.37 -86.86 -2.81 (SPX)

前営業日終値 3090.23

COMEX金 4月限 1644.4 +49.6

前営業日終値 1594.8

COMEX銀 5月限 1718.8 +44.9

前営業日終値 1673.9

北海ブレント 5月限 51.86 ‐0.04 (LCOc1)

前営業日終値 51.90

米WTI先物 4月限 47.18 +0.43 (CLc1)

前営業日終値 46.75

CRB商品指数 164.9310 +1.4337 (TRCCRB)

前営業日終値 163.4973 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200303T225027+0000

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