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NY市場サマリー(20日)=株下落・ドル小幅高、原油先物暴落

発行済 2020-04-21 06:57
更新済 2020-04-21 07:00

[20日 ロイター] -

<為替> 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対し小幅上昇。原油価格の急落が関連通貨の圧力になったほか、新型コロナウイルスの経済対策を協議する欧州連合(EU)首脳会議を控えて待ちの姿勢が強まった。

主要6通貨に対するドル指数 (=USD)は0.07%高の99.912。

この日は米WTI原油先物の期近5月物が史上初めてマイナス圏に陥った。新型コロナ危機による需要急減を受け米オクラホマ州クッシングの原油受け渡し場所の貯蔵施設が間もなく満杯になると予想されている。

テンパスのシニア外為トレーダー、フアン・ペレス氏は、原油急落を背景にドルの魅力が増しているとし、「経済が停止していることを示している」と述べた。

原油関連通貨は下落。カナダドルは対米ドルで0.84%安。メキシコペソも約2.1%安となった。ただ、ペレス氏は両通貨がさらに下落する可能性は限定的だとした。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> 米金融・債券市場では国債利回りが小幅低下。原油の急落や株安を受け安全とみられる国債に買いが入った。米原油先物はこの日初めて、買い手ではなく売り手が報酬を支払うことで原油を買ってもらう「マイナス価格」を付けた。

10年債利回り (US10YT=RR)は3ベーシスポイント(bp)低下し0.6258%。

トゥルーイスト・サントラスト・アドバイザリーサービスの債券部マネジングディレクター、アンドリュー・リッチマン氏は、新型コロナウイルスの影響で個人消費が冷え込む中、インフレ期待も後退していると指摘。「投資家は現時点でインフレではなくディスインフレ(インフレ鈍化)を懸念している」と述べた。

通常国債とインフレ指数連動債(TIPS)の利回り格差であるブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)は10年物

ソシエテ・ジェネラルの米金利戦略部長、スバドラ・ラジャパ氏は「BEIの1%割れは望ましくない。これは原油の急落が背景にあり、市場が織り込むインフレ期待は極端に低下している」と話した。

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式> 米国株式市場は下落して取引を終えた。米原油先物が史上初のマイナス圏に陥ったことを受け、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)による世界経済への悪影響が改めて浮き彫りになった。

米取引時間の原油先物は、オクラホマ州クッシングの原油受け渡し場所の貯蔵施設が間もなく満杯になると予想される中、買い手が完全にいなくなり、期近5月物 (CLc1)は史上初めてマイナス圏に陥った。清算値は306%(55.90ドル)安の1バレル=マイナス37.63ドル。一時はマイナス40.32ドルまで下落した。

S&Pエネルギー指数 (SPNY)は3.7%安。ウィズダムツリー・アセット・マネジメント(ニューヨーク)の債券戦略部門責任者、ケビン・フラナガン氏は「近い将来に需要の回復はないことがエネルギー市場の動向から分かる」と指摘。原油安で燃料需要が刺激されれば景気支援要因になるが、「そうなるためには新型コロナウイルス感染拡大抑制に向け導入されている外出制限措置が緩和される必要がある」と述べた。

エネルギー指数は年初から45%下落。11部門の中で最も大きく下落している。

この日の取引では、アマゾン・ドット・コム (O:AMZN)が0.8%、動画配信サービス大手ネットフリックス (O:NFLX)が3.4%、それぞれ上昇。両社とも外出制限措置が事業の追い風になっている。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、原油相場の暴落を眺め、4営業日ぶりに反発した。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う経済活動の停滞で原油需要が急減する中、貯蔵施設の不足で供給過剰が進むとの懸念が強まり、この日の米原油先物相場は暴落。ニューヨーク株式相場では、エネルギー株に売りが膨らんだ。

これを受け、投資家のリスク選好姿勢は弱まり、安全資産とされる金相場は底堅く推移した。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、新型コロナウイルスの感染拡大を背景にした経済活動縮小による需要減退懸念の中で、投機筋の投げ売りが広がり、史上初めてマイナス価格での取引となった。米国産標準油種WTIの5月物の清算値(終値に相当)は、1バレル=マイナス37.63ドル。一時、マイナス40ドルを下回った。売り手が買い手にお金を支払う異常事態となった。

前週末の18.27ドルからの下落幅は55.90ドルとなった。現在の取引の指標となる5月物の売買最終日は21日。最近の下落局面などで先物を買っていた投資家はこの日までに反対売買などによって持ち高を処分しなければ、原油の現物を受け取ることになる。供給過剰で貯蔵余力も乏しくなる中で、保管コストなどを嫌ったヘッジファンドなどが、期限を前に損失覚悟で一斉に売却に動いたことが、5月物の暴落の引き金となった。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

ドル/円 NY終値 107.61/107.64

始値 107.71

高値 107.86

安値 107.62

ユーロ/ドル NY終値 1.0862/1.0864

始値 1.0862 (EUR=)

高値 1.0886

安値 1.0851

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 119*08.50 1.2266% (US30YT=RR)

前営業日終値 117*27.00 1.2780%

10年債(指標銘柄) 17時05分 108*13.00 0.6163% (US10YT=RR)

前営業日終値 108*00.50 0.6560%

5年債(指標銘柄) 17時05分 100*23.50 0.3500% (US5YT=RR)

前営業日終値 100*21.25 0.3640%

2年債(指標銘柄) 17時03分 100*10.50 0.2057% (US2YT=RR)

前営業日終値 100*10.50 0.2060%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 23650.44 -592.05 -2.44 (DJI)

前営業日終値 24242.49

ナスダック総合 8560.73 -89.41 -1.03 (IXIC)

前営業日終値 8650.14

S&P総合500種 2823.16 -51.40 -1.79 (SPX)

前営業日終値 2874.56

COMEX金 6月限 1711.2 +12.4 <0#GC:>

前営業日終値 1698.8

COMEX銀 5月限 1561.4 +31.9 <0#SI:>

前営業日終値 1529.5

北海ブレント 6月限 25.57 ‐2.51 (LCOc1)<0#LCO:>

前営業日終値 28.08

米WTI先物 5月限 ‐37.63 ‐55.90 (CLc1)<0#CL:>

前営業日終値 18.27

CRB商品指数 118.7621 ‐5.0341 (TRCCRB)

前営業日終値 123.7962

(※関連情報やアプリは画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください) OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200420T215742+0000

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