40%引きでご購読
新規!💥 ProPicksを手に入れ、S&P 500を1,183%を超える投資成績を実現した、戦略をご覧ください40%割引で開始

NY市場サマリー(11日)円など安全通貨上昇、米株大幅安

発行済 2020-06-12 07:04
更新済 2020-06-12 07:09

[11日 ロイター] - <為替> 円、スイスフランなど安全とみられる通貨が上昇。新型コロナウイルス後のV字回復期待が後退する中、円は対ドルで1カ月ぶり高値を付けたほか、スイスフランも3カ月ぶり高値を付けた。一方、ユーロや英ポンド、豪ドルなどは値下がりした。

株価は大幅に値下がりし、ダウ平均株価 (DJI)は一時1800ドルを超える下げとなった。

米連邦準備理事会(FRB)が前日の連邦公開市場委員会(FOMC)後にさえない経済見通しを示したことで、安全とみられる通貨への需要が高まったという。[nL4N2DN3OO]

投資家らは新型コロナ感染の第2波にも警戒している。[nL4N2DN3UO]

円は対ドルで0.3%高の106.84円。スイスフランは対ドルで0.2%高の0.9424フラン。

一方、ユーロは対ドル (EUR=)で0.5%安の1.1314ドル。豪ドル やノルウェークローネも1%強値下がりした。

ドルは通貨バスケット (=USD)に対し0.5%高の96.681。

<債券> 国債利回りの低下が続いた。FOMCが数カ月以内にイールドカーブ・コントロール(長短金利操作、YCC)に踏み切るかどうか不透明感が高まっているほか、マイナス金利導入の観測も再浮上している。[nL4N2DN3OO]

主要株価指数の急落を受け市場でリスク懸念が増大していることが示され、長期債の利回りが最も低下。終盤の取引で10年債利回り (US10YT=RR)は0.6576%と9ベーシスポイント(bp)低下した。

市場では、フェデラルファンド(FF)金利がゼロを割り込む観測が再浮上。一部のFF金利先物<0#FF:>は100を超える場面があり、将来的なマイナス金利導入の見方が強まった。

モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメントのグローバル債券担当最高投資責任者、マイケル・クシュマ氏は、YCCについて「(実現すれば)おそらく短期のみが対象になるだろう。(操作対象を)FF金利から2年物や3年物に拡大するとみられる」と述べた。

2年債と10年債の利回り格差は47.40bpで、前日から約8bp縮小した。5日には5月の米雇用統計を受けて、72bpに拡大していた。

終盤の30年債利回り (US30YT=RR)は11.5bp低下の1.4046%だった。

<株式> 主要3指数が5%超下落し、3月中旬以来の大幅な下げとなった。ダウ工業株30種 (DJI)は1861ドル(6.9%)急落した。FOMCで示された厳しい経済見通しを織り込む中で、新型コロナウイルスの感染「第2波」を巡る懸念が再燃した。[nL4N2DO0OH][nL4N2DN3OO]

幅広い銘柄が売られ、S&P総合500種 (SPX)の11主要セクターは軒並み下落。エネルギー (SPNY)は9.5%、金融 (SPSY)は8.2%の大幅安となった。

投資家の不安心理を映すボラティリティー・インデックス(VIX、恐怖指数) (VIX)は3月16日以来の大幅な上昇を記録した。

前日のFRBの決定を受け、金利動向に敏感な銀行株<.SPXBK>は9.6%下落。旅行関連株の売りも膨らみ、S&P1500航空株<.SPCOMAIR>は13.8%急落した。

ボーイング (N:BA)は16.4%の大幅安。主要サプライヤーのスピリット・エアロシステムズ (N:SPR)がボーイング737機の生産などに関わる従業員を21日間レイオフとする方針を発表した。

クルーズ船運航のノルウェージャン・クルーズライン・ホールディングス (N:NCLH)は16.5%、ロイヤル・カリビアン・クルーズ (N:RCL)は14.3%それぞれ下落した。

<金先物> 新型コロナ感染「第2波」や景気回復をめぐる懸念を背景に反発。中心限月8月物の清算値(終値に相当)は前日比19.10ドル(1.11%)高の1オンス=1739.80ドル。一時1754.90ドルと、心理的節目の1750ドルを回復した。

<米原油先物> 新型コロナ感染「第2波」への警戒感から大幅反落。米国産標準 油種WTIの中心限月7月物の清算値(終値に相当)は前日比3.26ドル(8.2%)安の1バレル=36.34ドル。下げ幅は一時4.19ドル(10.6%)に達した。8月物は3.21ドル安の36.57ドルだった。

パウエルFRB議長が前日の記者会見で、新型コロナ危機で打撃を受けた景気の先行き不透明感を強調したことや、米エネルギー情報局(EIA)が前日発表した最新週の米原油在庫が過去最大に膨らんだことから、市場では需要回復に対する悲観的な見方が強まった。

ドル/円 NY終値 106.85/106.87

始値 107.02

高値 107.13

安値 106.59

ユーロ/ドル NY終値 1.1297/1.1301

始値 1.1371 (EUR=)

高値 1.1403

安値 1.1289

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 96*10.50 1.4006% (US30YT=RR)

前営業日終値 93*17.00 1.5200%

10年債(指標銘柄) 17時05分 99*19.50 0.6657% (US10YT=RR)

前営業日終値 98*26.50 0.7480%

5年債(指標銘柄) 17時05分 99*21.00 0.3198% (US5YT=RR)

前営業日終値 99*18.25 0.3370%

2年債(指標銘柄) 17時02分 99*27.25 0.2006% (US2YT=RR)

前営業日終値 99*28.63 0.1790%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 25128.17 -1,861.82 -6.90 (DJI)

前営業日終値 26989.99

ナスダック総合 9492.73 -527.62 -5.27 (IXIC)

前営業日終値 10020.35

S&P総合500種 3002.10 -188.04 -5.89 (SPX)

前営業日終値 3190.14

COMEX金 8月限 1739.8 +19.1 <0#GC:>

前営業日終値 1720.7

COMEX銀 7月限 1788.9 +9.3 <0#SI:>

前営業日終値 1779.6

北海ブレント 8月限 38.55 ‐3.18 (LCOc1)<0#LCO:>

前営業日終値 41.73

米WTI先物 7月限 36.34 ‐3.26 (CLc1)<0#CL:>

前営業日終値 39.60

CRB商品指数 134.8994 ‐4.3226 (TRCCRB)

前営業日終値 139.2220 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200611T220356+0000

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます