⏳ 後数時間!最大60%引きでお得 InvestingPro特別セールを請求する

FRB、インフレ抑制に「無条件」でコミット=パウエル議長

発行済 2022-06-24 01:40
更新済 2022-06-24 04:45
© Reuters. パウエルFRB議長は下院金融サービス委員会の公聴会で証言し、約40年ぶりの高水準に達しているインフレを抑制するFRBのコミットメントは「無条件」と表明した。写真は23日、

[23日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は23日、下院金融サービス委員会の公聴会で証言し、約40年ぶりの高水準に達しているインフレを抑制するFRBのコミットメントは「無条件」と表明した。同時に、積極的な金融引き締めが失業率の上昇を招くリスクが存在するという認識を示した。

パウエル議長は「物価安定を回復する必要がある。物価安定を達成せずに幅広い恩恵につながる最大雇用を持続的に維持することはできない」と言明。「FRBはそれを達成しなくてはならない」と述べた。

前日の上院での証言に続きこの日も、インフレ抑制に向けたFRBの取り組みについて議員から厳しい追及を受けた。

委員会のメンバーからの質問に対しパウエル議長は、FRBの行動が失業率の上昇につながるリスクがあると回答。「FRBは精密なツールを有しておらず、失業率が歴史的に低い水準から上昇するリスクは存在する。しかし、4.1%もしくは4.3%の失業率は、労働市場が引き続き極めて堅調な状況を示している」と述べた。

5月の米失業率は3.6%だった。ただ、過熱する米労働市場には軟化の兆しも見え始めている。

同時に、パウエル議長は景気後退(リセッション)は不可避ではないという認識を示し、今年低調なスタートを切った米経済成長が下期に加速するという見通しも示した。

© Reuters. パウエルFRB議長は下院金融サービス委員会の公聴会で証言し、約40年ぶりの高水準に達しているインフレを抑制するFRBのコミットメントは「無条件」と表明した。写真は23日、ワシントンで撮影(2022 年 ロイター/Mary F. Calvert)

また、FRBの2%のインフレ目標を引き上げる可能性があるかという議員からの質問に対しては、「FRBがそうすることはない」と断言した。

失業率が上昇し、インフレが高止まりする状況に陥った場合に利下げを実施する可能性も否定。「インフレ抑制で失敗することはできない。インフレを2%に低下させる必要がある」と言明した。

22日に上院銀行委員会で行われた公聴会の証言では、パウエル議長はインフレを引き下げることに「強くコミット」していると表明。インフレ阻止のために景気後退を誘発しようとしているのではなく、景気後退リスクがあっても物価抑制に全力を傾けていると述べていた。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます