アジア市場は、火曜日午後の取引で上昇している。クアルコムの中国でのiPhone販売差し止めを中国の裁判所が認めたため、アップル(NASDAQ:AAPL)のサプライヤーが上昇している。
クアルコム(NASDAQ:QCOM)が、iPhoneの7つのモデルでクアルコムの特許2件を侵害しているとし販売差し止めを求めていたが、クアルコムはこの裁判に勝った。
アップルの株価はクアルコムとの法廷闘争を受けて3%近く株式が下落した後、アップル社の控訴があり終値では0.66%回復した。
香港証券取引所に上場しているサニー・オプティカル・テクノロジー(HK:2382)の株式は4%以上上昇し、台湾に拠点を置くTSMCの株価は2%近く上昇した。
その一方で、ロイターがリウ・ホー中国国務院副総理、スティーブン・ムニューシン米国財務長官、ロバート・ライトハイザー米国通商代表が、米中間の貿易交渉を進めるために電話会談したと報道があり、トレーダーは米中間の関係に再度注目していた。
トランプ米大統領と習近平国家主席が、2000億円分の中国製品に対する米国での関税を1月1日に10%から25%へ引き上げる計画を中止することに合意した後、この電話会談は行われた。
しかし、中国ファーウェイ・テクノロジーズ最高財務責任者(CFO)の逮捕を受けて両国間の緊張感は依然高いままだ。
日本時間午後2時10分時点で、上海総合指数と深セン総合指数はそれぞれ0.1%高、0.3%高である。香港ハンセン株価指数は、0.2%安である。
一方、日本の 日経平均株価 は0.3%安だった。ソフトバンクグループ(T:9984)の携帯電話端末の新規公開株が1株1500円で売り出されると公表した後、同社の株式は3%近く上昇した。
アジアの他地域では、韓国の韓国総合株価指数は2053.6であった。オーストラリアのS&P ASX 200指数は0.4%高であった。
その他のニュースとしては、メイ英首相は、英国国会議員間でアイルランド国境問題について合意のない中、議会でEU離脱案を可決するだけの票数が集まらないことを恐れてEU離脱案の議会採決を延期した。
この動きによって同国がEUから離脱するのかが更に不明瞭になり、英国ポンドは下落した。