[ニューヨーク 25日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルが上昇。米中が閣僚級の電話協議を経て「第1段階」通商合意の部分成立に近づいていると伝わったことが材料視された。
ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表およびムニューシン米財務長官はこの日、中国の劉鶴副首相と電話協議を実施。協議後、USTRは「特定の問題について前進し、一定の分野で合意に近づいている」と発表した。
主要6通貨に対するドル指数 (DXY)は0.2%高の97.826。ドルは対ユーロ (EUR=)で0.2%高の1.108ドル。
クレディスイスの外為戦略部長、シャハブ・ジャリヌース氏は「これまでと同様、国際的な貿易摩擦問題が引き続き日々の指標以上に材料視されるだろう」と指摘。米中はトランプ大統領が今月11日に発表した中国との「第1段階の合意」を巡り、11月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせて両首脳が署名できるよう文書での合意を目指しており、APEC会議が次の注目イベントになると述べた。
ポンド/ドル は0.19%安の1.283ドル。欧州連合(EU)は25日、英国の離脱期日の延期で合意したものの、延期後の新たな期日は示さなかった。EUは週末にかけてさらに協議を進め、来週28日もしくは29日にブリュッセルで再度会合を開く可能性がある。
来週は29ー30日の米連邦公開市場委員会(FOMC)が注目される。リフィニティブのデータによると市場はおおむね0.25%の利下げを織り込んでいる。
ドル/円 NY終値 108.64/108.68
始値 108.62
高値 108.77
安値 108.52
ユーロ/ドル NY終値 1.1078/1.1082
始値 1.1112
高値 1.1114
安値 1.1074