[ニューヨーク 29日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場ではドルが対ユーロで下落した。米連邦準備理事会(FRB)による利下げが見込まれていることが重しとなった。一方、英国では12月の総選挙実施の可能性が高まる中、ポンドが下落した。
投資家はFRBが30日までの2日間の日程で開いている今回の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を注視。FRBが追加利下げに消極的であることが示されればドルは上昇する可能性がある。
TDセキュリティーズのFX戦略北米責任者マーク・マコーミック氏は「タカ派的な反応を予想しており、ドル高に向かうだろう」と指摘。「市場はFRBが今後数カ月に経済をてこ入れすると予想しているため、FRBが利下げ停止を少し示せば、ドルはユーロやポンドに対して強含むだろう」と述べた。
ポンドは不安定な動きの中で下落。英議会下院は29日、早期総選挙実施を巡る法案を暫定的に承認した。
前日には欧州連合(EU)が、英国のEU離脱期限を来年1月31日まで延期することで合意した。
ポンドは対ドルで0.04%安の1.2857ドル。10月8日の1.2193ドルから上昇しているが、21日に付けた5カ月ぶり高値1.3012ドルは下回っている。
豪ドルは対米ドルで3日続伸。米中通商合意に向けた期待感の高まりを受けた。トランプ米大統領は前日、中国との通商協議について、予定より早くかなり大きな合意に署名する可能性があると述べた。
ドル指数 (DXY)は下落。米コンファレンス・ボード(CB)が29日発表した10月の消費者信頼感指数は125.9で、前月の126.3(改定)から低下し、市場予想の128.0を下回った。
ドル/円 NY終値 108.87/108.90
始値 108.93
高値 108.98
安値 108.78
ユーロ/ドル NY終値 1.1110/1.1114
始値 1.1088
高値 1.1118
安値 1.1079