[ニューヨーク 4日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドルが上昇。米中通商協議を巡る期待感からリスク選好度が高まり、米株や債券利回りは上昇したものの、為替相場は比較的慎重な展開となった。 OANDAのシニア市場ストラテジスト、エドワード・モヤ氏は、ドルが5営業日続落していたことを背景に「ドルショートを手じまい、利益を確定する動きが一部見られた」と述べた。
ロス米商務長官が3日公表のブルームバーグとのインタビューで、中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)に米国企業が部品を販売するためのライセンスが「かなり近いうちに」交付されるとの見通しを示したことも、リスク選好度を押し上げた。
終盤の取引で、主要6通貨に対するドル指数 (DXY)は0.3%高の97.547。
ユーロ/ドル (EUR=)は0.3%安の1.1127ドル。
ユーロはこの日下落したものの、アナリストはユーロを巡るセンチメントは改善していると指摘する。前出のモヤ氏は「ユーロが対ドルで一段高となる主要な転換地点に差し掛かりつつあるとの見方が高まっている」とし、「市場は主要なきっかけを待っている」と述べた。
しかし、ドルの見通しも引き続き明るい。米連邦準備理事会(FRB)は先週の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げサイクル休止を示唆した。[nL3N27F4UG]
ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁はこの日、就任後初の講演を行ったが、金融政策については言及しなかった。
ドル/円は0.4%高の108.61円。
ドル/スイスフランも0.2%高の0.9879フラン。
リスク選好度の高まりを背景にオフショア人民元は対ドルで上昇し、12週間ぶりの高値となる7.0225元。
ドル/円 NY終値 108.56/108.59
始値 108.41
高値 108.64
安値 108.37
ユーロ/ドル NY終値 1.1126/1.1130
始値 1.1163
高値 1.1170
安値 1.1125