[シドニー 14日 ロイター] - 14日公表されたラボバンクの調査によると、豪農家の信頼感は直近の四半期に低下した。コモディティー(商品)価格高や豊作見込みといったプラスの要素が生産コストの上昇により打ち消された格好だ。
ラボバンクは、ウクライナ戦争が農家の販売価格、特に穀物価格を押し上げているが、投入コスト上昇で相殺されていると指摘している。
調査によると、豪農家の約半数がウクライナでの戦争が農家経営に打撃を与えると回答した。今後12カ月の間に経営状態が改善すると予想したのは28%にとどまり、前四半期の31%から減少した。
今後12カ月間の収入については、安定的に推移すると予想した。
ラボバンク・オーストラリアのピーター・ノブランチ最高経営責任者(CEO)は、農家は2年以上にわたり農産物価格高を享受してきたが、現在多くがマージン圧力に直面していると指摘。「コスト圧力は緩和されておらず、生産者は上昇する投入コストに対応するため高い商品価格を必要としている」と述べた。ラボバンクは豪最大の農業金融機関の一つ。