[ニコシア 12日 ロイター] - 地中海のキプロス共和国で12日、大統領選の決選投票が行われ、ニコス・フリストドゥリディス前外相(49)が勝利した。
得票率は、フリストドゥリディス氏が51.9%。対立候補のアンドレアス・マブロヤニス氏(66)が48.1%だった。
今回の大統領選はアナスタシアディス大統領の任期満了に伴い実施。大統領選は5年ごとに行われる。
キプロスは1974年に南北に分断した。次期大統領はトルコ系の北キプロス・トルコ共和国との再統合を巡る問題や物価が高騰する中での労働争議、汚職や移民などの問題に取り組む必要がある。
キプロスでは74年にギリシャ軍事政権の介入でクーデターが起き、トルコ軍が北側を占領、南北に分断された。
再統合を目指し2017年に行われた協議は決裂した。フリストドゥリディス氏は協議の再開を望んでいるが、協議を仲介する国連の枠組みの再交渉が必要だと主張している。