*08:35JST 前場に注目すべき3つのポイント~米CPI発表を前にしたリバランスの動き~
11日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■米CPI発表を前にしたリバランスの動き
■三井ハイテク、25/1下方修正 営業利益130億円←210億円
■前場の注目材料:牧野フライス、工作機械各社、米でサポート拡充、顧客ニーズ即応
■米CPI発表を前にしたリバランスの動き
11日の日本株市場は、米経済指標待ちのなか、膠着感の強い相場展開になりそうだ。
10日の米国市場は、NYダウが92ドル安、ナスダックは141ポイント高だった。
JPモルガンやゴールドマンサックスなど金融株が売られたほか、原油先物相場の下落からエネルギー株が弱く、NYダウの重荷となった。
一方で、ハイテク株の一角が買われ、ナスダック指数は続伸となった。
もっとも、8月の米消費者物価指数(CPI)の発表を翌日に控えていることから、全体としては持ち高調整の売りが優勢となった。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比10円安の36140円。
円相場は1ドル142円40銭台で推移している。
日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、小動きで始まることになりそうだ。
日経225先物はナイトセッションで一時35610円まで売られる場面もみられたが、終盤にかけて買い戻しの動きが入り、36100円で終えている。
不安定ながらも36000円辺りでの底堅さは意識されやすいだろう。
また、エヌビディアなど半導体の一角が買われており、リバランスの動きとは言え、東エレク (TYO:8035)などの下支えになると考えられる。
そのため、日経平均株価は昨日のレンジである36000円~36500円での推移が続きそうである。
ボリンジャーバンドの-1σが35857円辺りに位置しており、同水準が支持線として機能しそうだ。
また、週末には9月限の先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えている。
先物市場では限月交代に伴うロールオーバーが中心になっているため、ポジションを大きく傾けてくる動きは限られる。
短期的な売買に振らされやすい面はありそうだが、その後のカバーも速いだろう。
また、米大統領選挙に向けたハリス副大統領とトランプ前大統領によるテレビ討論会が日本時間10時から行われる。
選挙戦の行方を左右するとみられるなか、発言等を手掛かりとした思惑的な動きはありそうだ。
米国ではCPIの結果を受けてトレンドが出やすいと考えられ、持ち高調整の観点からは、内需系の利益確定に対して、ハイテク株の買い戻しとなる、リバランスの動きが意識されそうである。
■三井ハイテク、25/1下方修正 営業利益130億円←210億円
三井ハイテク (TYO:6966)は2025年1月期業績予想の修正を発表。
売上高は2370億円から2140億円、営業利益を210億円から130億円に下方修正した。
電子部品事業では、各種半導体の最終需要低迷や一部在庫調整の長期化による受注減少を要因に、今期市場回復を見込んだ当初計画からは大幅な業績悪化を予想している。
また、電機部品事業においても主要顧客の生産調整や中国市場での日系自動車各社の販売台数減少から、想定よりも業績は下回ることを予想している。
■前場の注目材料
・ナスダック総合指数は上昇(17025.88、+141.28)
・SOX指数は上昇(4680.67、+54.89)
・VIX指数は低下(19.08、-0.37)
・米長期金利は低下
・米国のインフレ沈静化期待
・活発な自社株買い
・東証による企業価値向上の要請
・牧野フライス (TYO:6135)工作機械各社、米でサポート拡充、顧客ニーズ即応
・東京電力HD (TYO:9501)福島原発でデブリ試験回収開始、3グラム2週間想定
・東エレク (TYO:8035)タタ系と提携、インド半導体に照準
・住友商事 (TYO:8053)化粧品原料の米孫会社再生手続き、訴訟費増で継続困難
・フジテック (TYO:6406)シンガポールでエレベーター遠隔監視の認証取得
・JR東日本 (TYO:9020)新幹線でドライバレス、新潟に導入、29年度まず回送車
・スズキ (TYO:7269)電動モビリティベースユニット提案強化、電動車いす技術応用
・ダイフク (TYO:6383)社員1割をデータ分析人材に、マテハン無人化目指す
・極東開発工業 (TYO:7226)資源リサイクル施設整備、石川で受注
・住友電工 (TYO:5802)ダイヤ工具拡販、スペイン社買収
・三菱電機 (TYO:6503)多言語サイネージ開発、外国籍従業員への伝達支援
・メルカリ (TYO:4385)出品情報の入力支援、フリマアプリにAI機能、最短3タップ
・シャープ (TYO:6753)住宅用クラウド蓄電池、本体体積28%減
・グリッド (TYO:5582)量子・古典の最適化研究、仮想発電所向け確立へ
・TOPPANHD (TYO:7911)TOPPANデジ、複数店舗の陳列棚を一元管理、ICタグ情報集約
・TDK (TYO:6762)車載向け積層セラミックコンデンサー量産、静電容量1.5倍
・NTT (TYO:9432)NTT西日本、10ギガ光回線地域拡大
・ENEOSHD (TYO:5020)JX金属、非鉄リサイクル原料の受け入れ拡大、28年度1.5倍に
・東亞合成 (TYO:4045)名古屋工場に38億円投資、LiB用バインダーの生産能力2倍
・リンテック (TYO:7966)梱包出荷を無線タグ管理、製造業向けシステム開発
・KHネオケム (TYO:4189)冷凍機油原料、増産体制、千葉1.5倍
・三菱マテリアル (TYO:5711)研究効率化、材料開発にAI・データ活用
☆前場のイベントスケジュール
・特になし <ST>
■米CPI発表を前にしたリバランスの動き
■三井ハイテク、25/1下方修正 営業利益130億円←210億円
■前場の注目材料:牧野フライス、工作機械各社、米でサポート拡充、顧客ニーズ即応
■米CPI発表を前にしたリバランスの動き
11日の日本株市場は、米経済指標待ちのなか、膠着感の強い相場展開になりそうだ。
10日の米国市場は、NYダウが92ドル安、ナスダックは141ポイント高だった。
JPモルガンやゴールドマンサックスなど金融株が売られたほか、原油先物相場の下落からエネルギー株が弱く、NYダウの重荷となった。
一方で、ハイテク株の一角が買われ、ナスダック指数は続伸となった。
もっとも、8月の米消費者物価指数(CPI)の発表を翌日に控えていることから、全体としては持ち高調整の売りが優勢となった。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比10円安の36140円。
円相場は1ドル142円40銭台で推移している。
日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、小動きで始まることになりそうだ。
日経225先物はナイトセッションで一時35610円まで売られる場面もみられたが、終盤にかけて買い戻しの動きが入り、36100円で終えている。
不安定ながらも36000円辺りでの底堅さは意識されやすいだろう。
また、エヌビディアなど半導体の一角が買われており、リバランスの動きとは言え、東エレク (TYO:8035)などの下支えになると考えられる。
そのため、日経平均株価は昨日のレンジである36000円~36500円での推移が続きそうである。
ボリンジャーバンドの-1σが35857円辺りに位置しており、同水準が支持線として機能しそうだ。
また、週末には9月限の先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えている。
先物市場では限月交代に伴うロールオーバーが中心になっているため、ポジションを大きく傾けてくる動きは限られる。
短期的な売買に振らされやすい面はありそうだが、その後のカバーも速いだろう。
また、米大統領選挙に向けたハリス副大統領とトランプ前大統領によるテレビ討論会が日本時間10時から行われる。
選挙戦の行方を左右するとみられるなか、発言等を手掛かりとした思惑的な動きはありそうだ。
米国ではCPIの結果を受けてトレンドが出やすいと考えられ、持ち高調整の観点からは、内需系の利益確定に対して、ハイテク株の買い戻しとなる、リバランスの動きが意識されそうである。
■三井ハイテク、25/1下方修正 営業利益130億円←210億円
三井ハイテク (TYO:6966)は2025年1月期業績予想の修正を発表。
売上高は2370億円から2140億円、営業利益を210億円から130億円に下方修正した。
電子部品事業では、各種半導体の最終需要低迷や一部在庫調整の長期化による受注減少を要因に、今期市場回復を見込んだ当初計画からは大幅な業績悪化を予想している。
また、電機部品事業においても主要顧客の生産調整や中国市場での日系自動車各社の販売台数減少から、想定よりも業績は下回ることを予想している。
■前場の注目材料
・ナスダック総合指数は上昇(17025.88、+141.28)
・SOX指数は上昇(4680.67、+54.89)
・VIX指数は低下(19.08、-0.37)
・米長期金利は低下
・米国のインフレ沈静化期待
・活発な自社株買い
・東証による企業価値向上の要請
・牧野フライス (TYO:6135)工作機械各社、米でサポート拡充、顧客ニーズ即応
・東京電力HD (TYO:9501)福島原発でデブリ試験回収開始、3グラム2週間想定
・東エレク (TYO:8035)タタ系と提携、インド半導体に照準
・住友商事 (TYO:8053)化粧品原料の米孫会社再生手続き、訴訟費増で継続困難
・フジテック (TYO:6406)シンガポールでエレベーター遠隔監視の認証取得
・JR東日本 (TYO:9020)新幹線でドライバレス、新潟に導入、29年度まず回送車
・スズキ (TYO:7269)電動モビリティベースユニット提案強化、電動車いす技術応用
・ダイフク (TYO:6383)社員1割をデータ分析人材に、マテハン無人化目指す
・極東開発工業 (TYO:7226)資源リサイクル施設整備、石川で受注
・住友電工 (TYO:5802)ダイヤ工具拡販、スペイン社買収
・三菱電機 (TYO:6503)多言語サイネージ開発、外国籍従業員への伝達支援
・メルカリ (TYO:4385)出品情報の入力支援、フリマアプリにAI機能、最短3タップ
・シャープ (TYO:6753)住宅用クラウド蓄電池、本体体積28%減
・グリッド (TYO:5582)量子・古典の最適化研究、仮想発電所向け確立へ
・TOPPANHD (TYO:7911)TOPPANデジ、複数店舗の陳列棚を一元管理、ICタグ情報集約
・TDK (TYO:6762)車載向け積層セラミックコンデンサー量産、静電容量1.5倍
・NTT (TYO:9432)NTT西日本、10ギガ光回線地域拡大
・ENEOSHD (TYO:5020)JX金属、非鉄リサイクル原料の受け入れ拡大、28年度1.5倍に
・東亞合成 (TYO:4045)名古屋工場に38億円投資、LiB用バインダーの生産能力2倍
・リンテック (TYO:7966)梱包出荷を無線タグ管理、製造業向けシステム開発
・KHネオケム (TYO:4189)冷凍機油原料、増産体制、千葉1.5倍
・三菱マテリアル (TYO:5711)研究効率化、材料開発にAI・データ活用
☆前場のイベントスケジュール
・特になし <ST>