[東京 24日 ロイター] - 日経平均 .N225
前場終値 19718.56 -35.80 寄り付き 19718.99 安値/高値 19646.35─19770.64
東証出来高(万株) 107139 東証売買代金(億円) 13701.17
前場の東京株式市場で日経平均は反落した。前日の米国株が小幅安となったほか、為 替はやや円高方向に振れるなど外部環境の追い風が一服。日本株は直近の上昇ピッチが速 く、高値警戒感もあって利益確定売りが優勢だった。取引時間中に発表された中国経済指 標の悪化を嫌気し、一時100円を超す下げとなったが、前引けにかけて下げ渋った。
26日の3月期末権利付き最終売買日が接近し、配当権利取りの買いや配当確保を狙 う売り手控えが相場の支えになった。10時45分に発表された3月のHSBC中国製造 業PMIが景気判断の分かれ目となる50を下回り、11カ月ぶりの低水準となったこと を嫌気、下げ幅を拡大させる場面もあったが、下値は限定的だった。 市場では「日経平均2万円を前に利益確定売りが優勢だが、押し目買い意欲は強い。 配当分の再投資に伴う買いも入る期末に向けては、再度上値を試す展開だろう」(野村証 券エクイティ・マーケットアナリストの佐藤雅彦氏)との声が出ていた。
個別銘柄では、GSユアサ 6674.T が反落。23日に発表した2015年3月期連結 業績予想の下方修正が嫌気された。車載用リチウムイオン電池や太陽光発電用電源装置の 販売減少などが響く。半面、古河機械金属 5715.T が続伸。15年3月期の連結業績予想 と年間配当予想を上方修正したことが材料視された。
東証1部の騰落数は、値上がり533銘柄に対し、値下がりが1219銘柄、変わら ずが123銘柄だった。
(河口浩一)